SNS発信を見るだけでも支持する気にはなれない現政権
例えば、昨年の8月、福島原発の処理水を海洋放出するときに岸田首相は以下のようなメッセージを発信していました。
本日よりALPS処理水の放出が始まりました。
福島第一原発の廃炉に向けて歩まなければならない道であると同時に、福島を始めとした被災地復興の新たな一歩です。
今後政府を挙げて、風評対策をはじめ福島や被災地の復興の姿と、日本の食文化の魅力などを、世界に向けて力強く発信してまいります。
本日よりALPS処理水の放出が始まりました。
福島第一原発の廃炉に向けて歩まなければならない道であると同時に、福島を始めとした被災地復興の新たな一歩です。
今後政府を挙げて、風評対策をはじめ福島や被災地の復興の姿と、日本の食文化の魅力などを、世界に向けて力強く発信してまいります。 https://t.co/DAqFD4JDEs— 岸田文雄 (@kishida230) August 24, 2023
しかしながら、この岸田首相のメッセージには、政府の思惑に沿った多くのディスインフォメーションが含まれており、国民に誤った認識を広めるものであることをこのメルマガでも以前に指摘しました。それが公開されたものを以下に再掲しておきます。
別件では、たとえば以下のような活動は、首相が時間を割いて行うようなことなのでしょうか。現地視察の重要性は否定しませんが、そもそもこの特定の自治体の活動を視察することは何を目的としたもので、どのような収穫があったのでしょうか。またその結果、国の政策にはこの視察で得た何が反映されることになるのでしょう。
● https://x.com/kantei/status/1816790305422946683
午後は、町田市の「子どもセンター まあち」を視察し、市が行うプロジェクトについて子ども・若者の意見を取り入れ、評価にも参画している姿を拝見しました。政府のこども政策について、町田市の取組も参考に、評価・検証に子ども・若者が参画する新たな仕組みの構築に向け、検討を進めてまいります。 pic.twitter.com/bJx8XXFA6N
— 首相官邸 (@kantei) July 26, 2024
以下の活動についても真意が不明です。北方領土問題に関しては、安倍元首相の時代に、ロシアのプーチン大統領と計27回にも及ぶ首脳会談を実行しておきながら、大きく後退したまま返還の目途はまったく立っていません。岸田政権になってからは、ロシアとは完全な敵対関係になって状況は悪化しており、その現状を踏まえると、ここでの子供たちへのメッセージにはまったく何の意味もありません。
● https://x.com/kishida230/status/1818250196628959557
北方領土の元住居者4世等の中学生の皆さんとお会いし、ひいおじいさん、ひいおばあさんをはじめとする、元島民の方々の想いを受け継ぐ皆さんから、北方領土への想いを伺いました。
北方領土問題は国民全体の問題です。
引き続き元島民の思いを胸に、政府と国民が一丸となって取り組んでまいります。 pic.twitter.com/scDAkaaNmu— 岸田文雄 (@kishida230) July 30, 2024
いくつか、最近これらのSNSアカウントに上がっているものをピックアップしてみましたが、切りがありませんので、皆さんもそれぞれの視点で政府や岸田首相が本来日本国として、あるいは日本国トップとしてやるべきことをやっているのか、お盆休みなど時間があるときに一度確認してみてはいかがでしょうか。このようなSNS発信を見るだけでも、私はこの政権を支持する気にはまったくなれません。
この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ









