全体の60%が改善。認知行動療法は「耳鳴りに効果がある」という研究結果

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日常生活に支障の大きい耳鳴りが、認知行動療法で一定の改善を示したという研究結果があります。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で詳しく紹介しています。

耳鳴りに対する認知行動療法の効果

◎要約:『耳鳴りに対する認知行動療法で6割程度に一定の効果を認め、特に中度以上の不安を伴っている場合で効果が大きいかもしれない』

今回は、耳鳴りに対して認知行動療法を行った場合の、効果の高い条件を調べた研究をご紹介します。

耳鳴りに対して行った認知行動療法の効果に関する予測因子

Predictors of Response to Cognitive Behavioral Therapy in Patients With Tinnitus

アメリカにおける研究で、慢性の耳鳴りに悩んでいる88人(平均59歳、53%女性)が対象となりました。

週当たり2.5時間、8週間の認知行動療法を行い、耳鳴りに関する尺度で効果を判定しました。

結果として、以下の内容が示されました。

・53人(全体の60%)について、今回の尺度 the Tinnitus Functional Index (TFI) における13ポイントの減少(症状改善)を認め、効果があるとと判断されました。

・特に中度以上の不安と高度の耳鳴りを認める条件で、認知行動療法の効果が多い傾向がありました。

心理的要素が大きく、日常生活でも支障が大きな耳鳴りで認知行動療法の効果が高いという結果が示されていました。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 もりさわメンタルクリニック 【発行周期】 日刊

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