自民党総裁選挙は27日、午後1時から国会議員による投票が同党本部でおこなわれ、一回目の投票ではどの候補者も過半数を獲得せず、決戦投票となった末、石破茂候補が当選確実となった。
党員票は同午前から各都道府県で開票作業が開始された。今回の選挙は、国会議員1人1票の368票、全国の党員・党友による投票で配分が決まる「党員票」368票のあわせて736票で争われた。
同午後2時すぎ、都道府県ごとの党員・党友の得票数と国会議員票を合わせた得票が発表され、高市早苗候補と石破茂候補が決戦投票への進出を決めた。
午後3時ごろ、国会議員による決選投票の結果、石破茂候補の当選が確実となった。
石破茂候補は、1957年生まれ、鳥取県八頭郡郡家町出身、慶應義塾大学卒業、三井銀行に勤務。1986年、全国最年少議員として初当選、以来11選。農林水産政務次官、衆議院規制緩和特別委員長・運輸常任委員長・運輸委員会筆頭理事、農林水産総括政務次官、防衛庁副長官、国務大臣・防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣、政務調査会長、幹事長、を歴任。
石破候補の政策は以下の通り。
参考資料:
https://www3.nhk.or.jp/news/special/primeminister_2024/claim/
政治とカネ 党改革・政治改革
「有権者は決して納得しておらず国民への説明責任は総裁も負う。政党がどうカネを集めて使うのかなど政党のガバナンスを律する法律の制定が急務だ」
従業員の解雇規制
「同一労働同一賃金の観点から非正規はなるべく減らさなければならない。非正規の人にも社会保障が提供される機会を作らなければならず段階的にやっていきたい」
外交・安全保障政策
(新たな大統領が日本に防衛上のさらなる負担を求めた場合の対応について)「正当性を持つとは思わない。アメリカの戦略を担っているのは日本にあるアメリカ軍基地であり、それを論理的に説明すれば誰が大統領でも日本の主張の正当性は認められる」
物価高対策を含めた経済政策
「物価高を超える賃金上昇の実現には労働分配率を上げて賃金を上げることが一番即効性がある。みんな苦しんでいるのだから経済対策は秋にもやらないといけない」
元小泉チルドレン・杉村太蔵氏も総裁選を分析
25日にメルマガ『杉村太蔵メールマガジン ~タイゾーの投資家視点~』を創刊した、元国会議員でテレビコメンテーターの杉村太蔵氏も、元自民党議員、元小泉チルドレンとして、今回の自民党総裁選挙を分析している。同メルマガでは、「小泉進次郎氏の解雇規制見直しに迫る!」と題したコンテンツや、「旧統一教会と自民党の関係、再調査の必要は?」など、昨今大問題となっている時事ネタについても斬り込んでいる。同メルマガは毎週日・水曜日に発行、注目の最新号は初月無料で読むことができる。
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