ひろゆき氏に法的措置におわせ、萩生田光一氏が「隠したい弱点」…裏金・統一教会だけじゃない!? 衆院選で試される創価学会の良識

2024.10.07
by 東山ドレミ
 

“八王子の番長”はタイマンの選挙戦に弱い

ひろゆきこと西村博之氏にXで筋悪のレスバトルをけしかけ、返り討ちにされてしまった萩生田光一衆院議員。10月27日の衆院選に敗れ“無職”になることへの強い危機感があるのは明白だが、実は「裏金」や「統一教会」よりも恐れているのは「組織票」の動向だという。

「萩生田さんにとって今回は、政治生命を賭けた崖っぷちの選挙になります。裏金、統一教会、自民非公認、比例復活不可など負け要因は枚挙にいとまがありません。中でも陣営は、宗教票を失うことに危機感を持っているようですね。ただし、ここでいう宗教は統一教会ではなく公明党=創価学会票です。萩生田さんが立候補予定の東京24区で、学会票はざっと4~5万票。この組織票が萩生田さんを“見捨てる”だけでもかなりのインパクトがありますが、その一部だけでも“意図的に落選させる”ため対立候補に投じられれば萩生田さんはまともに戦えなくなります」(前出の政界ウォッチャー)

実は“八王子の番長”はタイマンの選挙戦には弱い。あくまで組織票ありきの強さだという。八王子といえば創価学会のお膝元。この学会票の差配があったからこそ、萩生田氏は一時的とはいえ「これで霞が関は俺の支配下だ。霞が関を牛耳ることができる」とうそぶくほどの政治権力を手に入れることができたのだ。

「ところが、旧安倍派の大将格だった萩生田さんは、安倍元首相の死去と裏金問題によって急速に求心力を失っていきました。その逆風が明確になったのが、7月の東京都議補選・八王子市選挙区での敗北です。萩生田さんは自民新人で元市議の馬場貴大候補を全力で支援しましたが、無所属で元都議の滝田泰彦候補に約5万票の差で惨敗してしまいました。過去の選挙協力をめぐる遺恨や統一教会との“二股”に創価学会側が激怒し、萩生田さんを見捨てたのが敗因、というのがもっぱらの見方です。この流れが衆院選で再現されるのか、見どころの1つと言えるでしょう」(前出の政界ウォッチャー)

「萩生田氏を当選させるようでは創価学会も同類」

きたる総選挙で、自民党の公認を得られなくなった萩生田氏。それでも同氏が再選して“禊ぎは済んだ”という結果になれば、何が起こるだろうか。これまでの傾向から、少なくとも票の計算上は、公明党ないし創価学会が、萩生田氏の裏金政治にお墨付きを与えた、という見え方になってしまう。

「ここで萩生田さんが勝つようでは、八王子市ほぼ全域にあたる東京24区の有権者は、日本全国からバカにされるでしょうね。良識ある多くの八王子市民としてはたまったものではありません。いきおい、その不満はキャスティングボートを握る創価学会に向かうことになりそうです」(前出の政界ウォッチャー)

創価学会・公明党としても、わざわざお膝元の一般無党派層を敵に回して、“裏金容認集団”の汚名をかぶってまで、萩生田氏を支援する義理はない。関係者からは「なぜ学会が萩生田や統一教会と一緒に沈没しなければならないのか」といった声も聞かれるという。

萩生田氏を当選させるようでは創価学会・公明党も同類だ」27日の衆院選では多くの有権者がそのようなアングルから、東京24区(八王子)に注目することになりそうだ。

image by: ひろゆき,hiroyuki, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons | 萩生田光一Facebook

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