裏金問題で旧安倍派の別議員が衆院選出馬を取りやめたことから、自民党への復党が認められ、東京9区に無所属で出馬することになった菅原一秀・元経済産業大臣。その後、自民の推薦も得て、タナボタの国政復帰を狙う選挙戦は目下「やや先行」という状況だ。だが、そんな菅原氏に関して、ある意味、裏金問題よりも危ういかもしれない「カネと人脈」を指摘する複数の証言者が現れた。ジャーナリスト・山岡俊介氏が主宰する『アクセスジャーナル・メルマガ版』が報告する。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:復活当選目指す菅原一秀元経産相に関する重大情報
菅原一秀元経産相の「重大情報」めぐり複数の証言者
10月15日、公示される衆議院選挙(10月27日投開票)だが、例のパー券裏金で政治資金収支報告書に220万円の不記載があり、自民党から公認を得られなくなっていた今村洋史元衆議院議員(62。旧安倍派)は、10月13日、東京9区からの無所属での出馬を取り止めると表明した。
これにより、約3年4カ月前、公職選挙法違反(選挙区内での寄付)で略式起訴され、公民権停止3年の略式命令を受けていたものの、10月9日に自民党への復党が認められ、同じ東京9区から無所属での出馬を表明している菅原一秀元経産相(無派閥。62)は最大のライバルがいなくなり、復活当選する可能性が大いに出て来た。
しかしながら、本紙では略式起訴された直後の2021年6月、菅原氏の元秘書の証言を紹介しており、その秘書は「捲土重来などしてもらって困る人」旨、語っていた。
そこに持って来て、スキャンダルというより、事実であれば、これまた公職選挙法違反(不記載)など法律にも抵触し得る件で、複数の証言者が現れたので追加報道しておく。
反社会的勢力「フロント企業」との癒着関係
それは端的に言えば、菅原氏と癒着関係にある企業オーナーとの関係。
しかも、その企業は反社会的勢力との付き合いもあれば、自身もそういう行為に深く関わっているという。
その企業とは不動産関係の「I」(東京都新宿区)で、オーナーはO氏。埼玉県越谷市の出身。