なぜ、この企業は年商より「0.5億も多い融資」を受けることが出来たのか?

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年商よりも大きい金額を調達できる企業があるそうです、どうしたらそんなことが可能になるのでしょうか? 外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんは、今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』の中で、企業がお金を借りる際のコツを紹介しています。

年商2億の企業が何故好条件で2.5億円を調達出来るのか?

海外の経営者と議論する際にほぼ必ず言われるのが下記。

・そんな低金利なのになんでもっと借りないの?

・1%の金利も稼げないなら事業間違ってない?

ぐっさぐさ来ます。笑

でも確かに5%とかの金利の世界で商売する人からすると金利が上がった今でもかなり条件が良いのは事実ですよね。

そんな中で今回の事例のご支援先。

コロナ禍でめちゃくちゃ影響を受けて、PLだけでなくBSもぼろぼろに。

そこから回復してこられたのですが、今はよりアクセルを踏みたい状況。

そんな中で年商より大きい調達が可能に。この辺りの財務戦略をどう組み立てたか? 今日はそこを深掘りしてみようと思います。

■なぜ2.5億必要なのか?

とあるフランチャイズへの加盟を検討。店舗とのシナジーも大きく、かつ業績も長期スパンで好調。

1拠点で年間5億円売るモデルですが、資金は1億円は必要。投資回収は7-8年を想定。

また既存事業も好調ながらキャパオーバーでお断りラッシュ。

そこへの設備投資を強化したく、それで0.8億円は必要。

そして元々借り入れていた0.7億円。これで合計2.5億円の借入な訳です。

攻めたい!という気持ちからこその必要な事業投資額。

この実現のため1年間財務強化をしました。

■根回しをちゃんとしよう

急に会って金を貸してくれ!

逆の立場ならまあまあ失礼ですよね。笑

そのため、既存の取引先とまだ未取引の信用金庫と地銀のトータル3行と関係作り。

四半期業績を持って支店長にちゃんと会って足元の業績説明と上記調達の話。これを言い続けるようにしました。

特に地銀・信用金庫の場合、「お金を貸した」が営業実績になります。

3年で移動が基本ですが担当先の業績や返済実績自体はそんなに評価になりません。

あくまでも「今」どれだけ貸せたか。それも上半期の9月末と下半期の3月末。

ここで営業実績がギリギリの場合、向こうから好条件オファーが来るわけです。

そのため、根回しがめちゃくちゃ大切です。

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