かねてXでの“誹謗中傷”に対し、厳しい対抗措置を取ることを表明してきたやす子(26)だが、とにもかくにもまず、自分が警察に被害届を提出するのが先決のようだ。
永遠にやって来ない? やす子が被害届に署名・捺印する日
SNS上で宿敵にトドメを刺そうとしたのだろうか。だとすれば陰湿極まりない行為だ。
ユーチューバーのフワちゃん(30)が、Instagramで一般人を叩く暴言を吐いたとする別配信者の投稿を、お笑い芸人やす子(26)が3日、自身のXアカウントでリポスト。その後、「まって、まじでリポストした記憶もないしリポストが消せないんですが!?」「マネージャーさんから連絡きてみたらこんなことになってるんですが!?たすけて~」などと釈明し関連投稿を次々に削除。Xのアカウントが何者かに乗っ取られたと説明している騒動に、人々から“疑念の目”が注がれている。
やす子とフワちゃんと言えば今年の夏、フワちゃんの「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」という暴言が大騒動になったばかり。このバトルは“SNSで誹謗中傷された被害者”やす子の完勝に終わり、フワちゃんは非を認めて謝罪したにもかかわらず芸能界を干され、ほとんどの仕事を失ったのは記憶に新しい。
かたや8月末の『24時間テレビ』で徒歩ペースのマラソンを完走し、世間の好感度爆上がりとなったやす子。もうフワちゃんなど眼中にないと思いきや、しつこく“追い打ち”をかけていた可能性が急浮上し、ネット民から批判が相次ぐ事態となった。
「やす子は、何者かにXに不正ログインされて、アカウントを乗っ取られたと主張しています。フワちゃんにトドメを刺すとか、嫌がらせとかの意図は一切なく、自分はあくまで被害者というスタンスです。また、問題のリポストはiPhoneではなくAndroidから行われたのですが、自分はAndroidのスマホは使っていないとも釈明していました。ところが過去の投稿から、やす子はAndroid機を使っていたことが判明。その証拠の投稿も、その後に削除されてしまいました。総合すると、やす子はiPhoneとAndoroidの2台持ちで、複数のXアカウントを運用をしていた可能性があり、今回のリポストは本アカウントとサブアカウントを取り違えた“誤爆”ではないか、との見方が広がっている状況です」(ネットメディア編集デスク)
「僕らの間では、やす子を“プロ被害者”と呼んでいますよ」
やす子に降って湧いた“裏垢誤爆”疑惑。本人は不正アクセスによるアカウント乗っ取り被害を訴えているが、実際はどうなのか?関西に拠点を置くセキュリティコンサルタントは次のように指摘する。
「不正アクセスはれっきとした犯罪行為です。やす子さんは、本当に被害に遭ったのであれば証拠を保全のうえ、すみやかに警察に被害届を提出しなければいけません。Xにはダイレクトメッセージの送信機能がありますが、不正ログインを許した場合、そのやりとりも含めて第三者に流出している可能性が高い。こうなると自分はもちろん、他人のメッセージや写真などプライバシーまで危険に晒すことになるため、被害届を出すのは社会人としても最低限必要な対応と言えるでしょう」
警察に正式な被害届を出すとともに、被害の具体的内容や発生日時をプラットフォーム側に報告することにより、不正アクセスの原因を調査でき、必要に応じてシステムの脆弱性を修正することも可能になるというわけだ。
ただ、そもそも被害の訴えがウソなら被害届は出せない。国内IT業界では、今回のやす子に限らず、芸能人による“アカウント乗っ取られ被害”の訴えはほぼすべてがデタラメ、という見方が支配的になっている。
別のITエンジニア(都内在住)も不満をこぼす。
「ここ数年、芸能人がSNSで“裏垢誤爆”などをやらかすたびに、アカウントを何者かに乗っ取られたと“ハッキング被害”を訴えるのですが、Webやアプリの開発に携わる人間の一人として本当にウンザリです。彼らはなぜ素直に“ごめんなさい”の一言が言えないのでしょうか?世の大規模toCサービスは、ユーザーが想像する以上にセキュリティ確保に心血を注いで開発されているんですよ。こちらはあなたしか操作できないように作って、日々バグだって潰しているのに、簡単に乗っ取りだのハッキングだの、いい加減なウソをついてるんじゃないよと。開発者仲間のSlackでは、今回のやす子を“プロ被害者”と呼んでいますよ」
やす子がウソをついているかどうか、実際のところは本人にしかわからない。ただ、今回発生したとされる“被害”は、極めて低確率でしか起こりえないのは事実だ。
「サイバー犯罪者側の視点で考えると、まず、やす子のIDとパスワードを入手しなければなりませんね。これはフィッシングサイトに誘導して入力させる、個人情報などから推測するといった手法が考えられます。ただ、実際にやす子のアカウントに侵入するには、試行制限回数内でログインを成功させる必要があり、古典的な総当たり攻撃は使えませんので、かなり難易度が高いでしょう。さらに、最大の難関である2要素認証を謎テクノロジーで突破して、かつて一悶着あったフワちゃんの新たな暴言ネタをリポストすると。しかも、そこまでやっておきながら、元のパスワードを変更したりせず、全権限をやす子にきちんと返してあげるというワンランク上の心づかいまで……最低でもこれだけの“奇跡”を起こさなければ、やす子が訴えるような都合のいい被害は発生しないんです。たとえるなら、大谷翔平がバットを振らずにホームランを打つのと同じレベルの無理ゲーに思えます」(前出のITエンジニア)
さすがの大谷もスイングしなければボールは打てない。やす子が一部界隈で“プロ”と揶揄されるゆえんだ。もっとも、もし被害の訴えが本当だった場合、やす子はサイバー犯罪者からみて“丸裸”の状態。いつまた同様の乗っ取り被害に遭うかわからず、それこそ呑気にXへの投稿を再開している場合ではないともいう。
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