不倫したのは玉木氏、追い込まれたのは石破首相。トランプ・萩生田・財務省「3つの壁」1ミス即退陣の綱渡り政権が始まった

 

トランプ対策の切り札はゴルフではなく「聖書」?

安倍元首相は、トランプ氏が2017年から21年まで米大統領だった時期、ゴルフを通じて良好な人間関係を築いたとされる。

しかし、そんな安倍元首相でもトランプ大統領から直接、強く求められて、F-35戦闘機、イージス・アショア、早期警戒レーダーシステムなど大量の兵器を購入させられたことは周知の通りだ。

むろん、日本の防衛力と日米同盟の強化が表向きの目的だが、中には無用の長物と思えるものもあった。なによりこのために政府は巨額の防衛費支出を余儀なくされた。トランプ大統領に、米軍産複合体を潤し、対日貿易赤字の是正をはかる思惑があったのは明らかだ。たとえ首脳どうし気が合うといっても、国際舞台で容赦はない。

石破首相に対しても、トランプ次期大統領が同じような要求をしてくるのはまず間違いないだろう。安倍元首相にならって安請け合いするようなら、大変なことになる。増税につながる防衛予算がさらに膨らみ、野党の反発が強まるのは必至だ。少数与党ではかつてのように予算案や関連法案を簡単に通せない。衆院の予算委員長ポストは立憲の手中にあり、安倍政権でしばしば見られた強行採決もできなくなった

それでも、首脳どうし仲が良いに越したことはない。石破首相は学生時代にゴルフ部だったといわれるが、長い間ゴルフをしていないらしく、その方面で友好関係を築くのは難しそうだ。そもそも、マッチョなトランプ氏と、やんわりねちねち理屈をこねまわす石破氏は肌が合いそうにもない。

むろん、違う見方もある。元東京都知事、舛添要一氏。11月10日の「ABEMA的ニュースショー」に出演して、こう語った。

「石破さんはキリスト教徒でプロテスタントなんです。トランプさんと同じ宗派のプレスビテリアン、長老派に属している」「(トランプ氏と会う際は)私も長老派で同じ神様を信じていると言えばそれで全部終わる。行った途端にゴルフどころの話じゃないですよ」

キリスト教の同じ宗派であることがそれほど威力を発揮するものか。筆者にはわからない。舛添氏にしてはいささか短絡的な気はするが、それでも石破首相のアピールポイントが増えたことにはなる。

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