“打倒石破”に牙を研ぐ、萩生田・麻生・茂木・高市各氏
ただしなにより、石破政権がいつまでもつかが問題だ。
来年3月末に当初予算が成立するのを待って、自民党内から「石破おろし」の動きが出てくると予想する専門家は少なくない。石破首相が退陣すれば、トランプ氏との相性などどうでもよくなるではないか。
「石破おろし」を仕掛けるキーマンの一人とみられる萩生田光一氏は11月1日夜、インターネット番組「言論テレビ」に出演。櫻井よしこ氏の質問にこたえて、こう語った。
「間違った権力に立ち向かうには権力を持たないといけない。政策を遂行するにしても責任ある立場で行動するのは大事だ。これだけ同志が議席を失った。『俺は後ろの方で守っているから、みんな前に出ろよ』というわけにはいかない」
自分が前面に立って権力を奪い取りにいくと言っているのだ。萩生田氏は無所属で当選した後、自民会派に入ったものの、追加公認はされていない。石破執行部への恨み、苛立ちはかなりのものだろう。
「一度死にかけた。前面に出てやらないといけないこともたくさんあると思うようになった。残りの政治家人生がどれくらいか分からないが、最大限のパフォーマンスをしたい」
萩生田氏だけではない。トランプ氏が大統領選に勝利するケースを想定して渡米し首尾よくトランプ氏に会ってきた麻生太郎氏や、安倍・トランプ時代に日米貿易交渉を担当した茂木敏充氏ら、スキあらば石破首相を引きずり降ろそうと狙っている連中は党内にゴロゴロいる。
総選挙で同志議員を多数失い、一時の勢力はなくなった高市早苗氏にしても、初の女性宰相の座をあきらめてはいない。









