みんな忘れてはいないだろうか。会社のためではなく「自分のために働く」ということを

 

さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。

働くことはたんに生計を立てる手段ではなく、自分の人生を豊かに過ごす手段でもある

私たちは労働の対価として賃金を得る。しかし、受け取るものがお金だけだとしたら、あなたは損をしている

人間は生存に有利な行動をとったときに幸せを感じるという(延世大学 ソ・ウングク教授)

大切なのは、仕事で感じる喜びや楽しさがあなたにとってなんなのかを意識すること

理想と現実は多少違っても、弁護士が正義を守り、教師が人材を育て、医師が命を救うように、それぞれの職業にはそもそも追求すべき意味があり、その分野で働く人はその意味に合った役割を果たすから尊敬される

長いあいだ仕事をしていると、ときどき心が揺れ動くこともある。そんなとき、仕事の意味が私たちを根本から支えてくれる。意味を追い求める人は、そうでない人に比べて幸せを感じる確率は低いかもしれないが、不安の波が襲ってきたときにどっしりと構えていられるのだ

仕事の本質を語るうえで欠かせない人物がいる。<サムスン電子>のイ・ゴンヒ元会長だ。(中略)イ・ゴンヒ元会長の考え方は違った。ホテル業は装置産業だというのだ。「ホテルの客室には1300個の備品が必要で、その備品の質によってホテルの成否が左右される。つまりホテル業は装置産業だ」と。イ・ゴンヒ元会長はさらにこう続けた。「事業の成否は、その仕事の概念を把握しているかどうかにかかっている。百貨店の運営が不動産業なのは、不動産業では“立地”が重要だからだ。電子産業は、誰が先に製品を世に送り出すかによって成否が決まるため、“タイミング産業”といえる。仕事の歴史、概念、哲学、つまり本質をとことん理解すれば成功する要素を見つけられる(以下略)」

仮に異なる業種に携わることになっても、どんな能力を発揮すべきなのかをイメージできれば、以前の仕事と無関係ではなくなる

この世にはブランディングに関する定義がいくつも存在するが、私はシンプルにRとPの関係を意のままにつくりあげる作業だと考えている。ここでのRは実体を意味するReality、Pは認識を意味するPerceptionだ。要するにブランディングとは、実体をもとに人々の認識をつくりあげる作業なのである

人は、目に見えるものの裏側を見たときに大人になるのだ

韓国では「泣けるビジネス書」としてベストセラーになったようですが、その理由がよくわかる内容でした。

自信を持っておすすめできる一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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