詐欺・強盗グループ「狙った家の事前リサーチ」法と、闇バイトの“巧みな罠”を防犯のプロが暴露

 

闇バイト募集になぜ人は、はまってしまうのか。巧みな話術で、罠にはめる

闇バイト募集になぜ人々は、はまってしまうのでしょうか。SNSで求人募集を出し、犯罪行為を紹介する者をリクルーターと言いますが、彼らの話術が上手いからに他なりません。

彼らは、霊感商法でも使われた「理想、現実、救い」の三段階話術で、罠にはめようとしてきます。

テレグラムなどの秘匿性の高い通信アプリに誘導すると、まずリクルーターは、応募者の状況を把握するために次の質問をしてきます。

「お仕事は何をしていますか?」「貯金や借金はどのくらいありますか?」

応募者の多くはお金に困って、応募してきているので、手元にあるお金は数万円ほどで、多額の借金を背負っており、その状況を把握するための質問です。

ここで応募者の金銭的に苦しむ「現実」を把握すると、「いくら稼ぎたいのか?」を尋ねます。そして借金がない理想の生活を想起させながら、「うちでは1回で3~5万円の報酬があるので、20回以上やれば、100万円稼げるから、借金はなくなるね」などといいます。つまり、闇の仕事で稼げるという「救い」の方法を提示してくるわけです。

その際、「お金に苦しんできて、これまで大変でしたね」と同情する言葉をかけながら、借金の苦しみから逃れられるというような話もしながら、犯罪に駆り立てていきます。

(『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2024年11月28日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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悪徳業者などへの潜入取材した数は100ヶ所以上。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして、コメントやニュース記事を執筆中。消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」(2017年~18年)の委員も務めた。雑誌「ダカーポ」にて、悪徳商法に誘われたらついていく連載を担当。それをまとめた著書「キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。新刊11月予定「信じてみたら、ダマされる。~元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口」(清談社清談社Publico)

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