闇バイト募集になぜ人は、はまってしまうのか。巧みな話術で、罠にはめる
闇バイト募集になぜ人々は、はまってしまうのでしょうか。SNSで求人募集を出し、犯罪行為を紹介する者をリクルーターと言いますが、彼らの話術が上手いからに他なりません。
彼らは、霊感商法でも使われた「理想、現実、救い」の三段階話術で、罠にはめようとしてきます。
テレグラムなどの秘匿性の高い通信アプリに誘導すると、まずリクルーターは、応募者の状況を把握するために次の質問をしてきます。
「お仕事は何をしていますか?」「貯金や借金はどのくらいありますか?」
応募者の多くはお金に困って、応募してきているので、手元にあるお金は数万円ほどで、多額の借金を背負っており、その状況を把握するための質問です。
ここで応募者の金銭的に苦しむ「現実」を把握すると、「いくら稼ぎたいのか?」を尋ねます。そして借金がない理想の生活を想起させながら、「うちでは1回で3~5万円の報酬があるので、20回以上やれば、100万円稼げるから、借金はなくなるね」などといいます。つまり、闇の仕事で稼げるという「救い」の方法を提示してくるわけです。
その際、「お金に苦しんできて、これまで大変でしたね」と同情する言葉をかけながら、借金の苦しみから逃れられるというような話もしながら、犯罪に駆り立てていきます。
(『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2024年11月28日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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