「なんでもいいから一番になりなさい」あの、金八先生役で知られる武田鉄矢さんが小学生に向けたアドバイスだそうですが、これがビジネスパーソンにも当てはまると、「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは、メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で話しています。ご自身の経験を踏まえて、これが2025年に活躍するための「一つの糧」となっていくとも語っています。
2025年に淘汰される人
金八先生役で有名な武田鉄矢さんが、小学生に対してこんなアドバイスをしていました。
「なんでもいいから1番になりなさい。学校を休まず皆勤賞でもいいし、誰よりも早く学校にくるでもいい。挨拶の声が1番大きいでもいいし、かけっこ1番、マラソン1番でもいい。1番と言う称号は人に自信をつけさせる…(以下略)」
子どもに向けたメッセージですが、ビジネスパーソンにも当てはまるアドバイスです。
「何かで1番になること」は、自分にとって大きな自信になります。
もう30年以上前、会社ではじめて本社と支店をオンラインで結ぶことになりました。部署で一番若かった私が埼玉支店でのその業務をひとりで担当しました。
銀行口座、協力会社の登録、そして本社や支店間とをオンラインで結ぶやりとりも、すべて私が行ったのです。
その結果どうなったか?
支店では、ネット関連の重要な仕事が、私にしかできなくなったのです。おかげで、20歳も年齢の離れた先輩方と対等な立場で話せるようになりました(もちろん敬語を使っていましたが)。
今までにないオンラインの導入と言うラッキーな面もありましたが、1番になることで自信が生まれ、会社での居場所もできたのです。
さらに、1番得意だというものを1つでいいので見つけてください。簿記でも不動産知識でも、中国語、韓国語、英語などの語学でも構いません。
そして、1番のものを極めつつ、もう1つ得意分野に磨いてください。その2つを掛け合わせるのです。
例えば、英語が話せて、マナーについても知識が深くなれば、外国人への研修で力を発揮できます。
日商簿記1級ほど会計に精通していて、ITの知識に磨きをかけたら、会計ソフトの説明や取り組みの時に力を発揮できます。
『1番なこと×得意なこと=あなただけのオリジナルの価値』です。
大切なのは、一方がスペシャリストで、もう一方も一定の水準になるまで鍛える必要があるということ。そこをクリアして掛け合わせれば、「社内でオンリーワン」になれます。2つ極めてものがあると、ほかの会社に転職するときにも優位になるでしょう。
これは個人事業主、フリーランスでも同様です。自分の個性を磨き唯一無二のポジションを確立していくことが、生き残り戦略の鍵となります。
中途採用に関する笑い話があります。転職組の採用面接でのこと。入社希望者に、面接官が「あなたは何ができますか?」と聞くと、高齢の入社希望者は自信たっぷりにこう答えました。
「部長ならーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2024年11月28日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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