マツコ・デラックスのギャラ消滅!? 金銭トラブルで「社長失踪」の衝撃…なぜ芸能事務所で横領や金の持ち逃げが多発するのか?

2025.02.02
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週刊文春が報じた「マツコ、有働由美子も仰天 “金銭トラブル”で名物社長が失踪した」とのスクープ記事に注目。マツコさん自身は超高額ギャラの1割も受け取っておらず、所属事務所内で“中抜き”が横行していたとの見方が浮上しています。にわかに信じがたい話ですが、芸能界では「この手のトラブルは金額の大小問わず、よくある話」と指摘するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。

所属タレントとの「金銭トラブル」で社長が退任、文春報道

有働由美子やマツコ・デラックスらが所属する芸能プロダクション『ナチュラルエイト』の大橋由佳社長が“失踪中”だと、『週刊文春』が報じています。

2017年大晦日にはNHKアナウンサーとして、紅白歌合戦で桑田佳祐と肩を組んで『若い広場』を歌ったこともある有働が、現在、自身がMCを務めている報道番組でこの騒動をどう取り上げるのか期待しています。

ただ、報道番組を仕切るMCは、異性とのトラブルや金銭問題に関与するゴタゴタが、致命傷になる場合も多いので、その点は気をつけていただきたいのですけれど…。

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被害に遭いやすい有名人の特徴。aiko、大谷翔平の共通点とは?

所属事務所スタッフとタレントの金銭トラブルと聞いて、私がすぐに思い浮かぶのは、数年前に明るみに出たaikoと事務所取締役の5億円を超えるトラブルです。

この取締役は、元レコード会社のプロデューサーだった人で、aikoにとっては育ての親でした。そんな取締役が、aikoが稼ぎ出した売上金を、あたかも自分の財布の中身のように自由に使いまくっていたということでした。

私は、aikoがヒット曲を連発していた頃、ある音楽関係者から「aikoんとこの取締役って、すっごい派手だけど大丈夫なのかな…」なんて話を聞いたことがありました。

芸能事務所の社長が、副業があれば別ですが、タレントの稼ぎを、仕事に関係なく我が物顔で使ってしまう話…実はこれって、案外…結構多いんですね。

育ててくれた社長やマネージャーに恩義を感じているタレントは、疑っていても、いざ口に出して聞くことはなかなかできないのも事実でしょう。それはaikoの言葉を借りれば、“洗脳されていた”ということになるのかもしれません。

また、ちょっとシチュエーションは違いますが、大谷翔平と水原一平被告の騒動にも、これに似た空気感を感じます。

この手のトラブルは、規模が小さくてタレントが仕事に精進しているタイプの事務所で多く起きているような気がします。入ってきた仕事を脇目も触れずやり遂げ、自身のギャランティや報酬に執着心が薄いタイプのタレントさんが被害を受けやすい印象です。

さらに、この手のニュースでもうひとり、私の頭の中に浮かんだのは、渋谷区にある大手芸能プロダクションの社長の顔でした。沖縄出身のタレントを数多くブレイクさせた、今や伝説になりつつあるプロデューサーです。

少し前、私は事務所の関係者に「最近姿を拝見していませんが、社長はお元気ですか?」と、何の気なしに聞いたことがありました。

するとこの関係者は、独特の手の動き!?を交えながら「最近は頻繁に海外に出かけているので…」と、何とも言えない苦笑いを浮かべながら答えてくれたのを思い出します。

知り合いの芸能プロの社長に話を聞くと、スタッフの“持ち逃げ事件”は、金額の大小問わず、よくある話だと教えてくれました。

今日中に振り込まなければいけないお金の手配を頼んで、そのまま帰ってこなかったりとか…まるで『サイコ』のような話ですが…。

すぐ補填できる金額ならそのまま不問にしてしまうケースもあれば、逆にデヴィ夫人のように民事訴訟で徹底的に争うケースもあります。

それにしても、横領、持ち逃げ、失踪、使い込み…華麗なるエンタメ界の恥部が表に出てくるたびに、“夢を壊さないで欲しい”と私は願わずにはいられません。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

image by : TTTNIS, CC0, via Wikimedia Commons

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