【辻野晃一郎】家電に続きクルマも失う日本。我が恩人ゴーン氏でもホンダ日産「破談」は不可避だったか?島国根性いまだ変わらず

 

ホンダに見放された日産に残された「唯一の選択肢」とは?

仮にゴーン氏があのような形で日産を去ることなく、今でも日産の経営に関わっていたとしても、日産の状況が現在より好転していたかどうかはわかりません。

しかし、失礼ながら、どこからどう見てもミスター・サラリーマンといった風情の内田氏がこれ以上身の丈に合わない日産の経営を続けたところで、日産が良くなることがないのは確実と思えます。

今回のホンダとの経営統合に関しても、自社の立て直しに向けた数少ないオプションを活かす方向で社内をまとめ切れなかったというリーダーシップの無さや、切迫感の希薄さが伝わってきますし、内外にあらためてこの人の限界を晒したということだと思います。

経営危機を招いた責任を問われる立場にありながら、6億5千万円以上の役員報酬を受け取っていたことにも驚きました。

日本家電産業のその後を思えば、自動車産業もまったく楽観はできません。日産に限らず――(日産とわが国の自動車産業に残された選択肢とは?続きはメルマガでお楽しみください。本記事は『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2025年2月21日号の一部抜粋です)

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image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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辻野 晃一郎(つじの・こういちろう):福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

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