営業課長に着任したが年上の部下に強いことが言えず、あなどられているように思う……そんなお悩みが世界的なコンサルティング会社マッキンゼーにも勤めていた赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんはご自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、年齢はどうでもいいこと、と一蹴し、営業部長としての「ステップ」についてアドバイスしています。
年上の部下に強いことが言えません。明らかにあなどられているように思います。
Question
昨年4月に営業課長に着任しました。同期の中でも出世が早いほうなのは嬉しいのですが、7人の部下中、年上の部下が4人いて、頭が痛いです。5~8歳上なので、まだ33歳の私なんか小僧のようにしか見てないのかもしれません。もともと人に強いことを言うのが苦手で、自分で飲み込んでしまいがちです。営業課長なのでKPI達成に関してもそういうわけにいかないので、頑張ってはいるのですが、明らかにあなどられているように思います。どうやって挽回していけばいいでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。年上の部下は多くの会社で起きている問題ですね。問題というか、もう日常茶飯事と言ってもいいくらいで、気にしている場合ではなくなっています。
そもそもが、営業課長としては、次のステップを踏む必要があります。
ビジョン提示・合意 → 達成方針提示・合意 → アクション提示・合意 → タスク提示・合意 → 週次のKPI進捗確認会議での問題把握・解決 → 普段からのアクティブリスニング
ビジョンというのは課長としてのビジョンですね。会社全体のビジョンとKPIを受けて、ご自身がこうしたい、こうすべきだという内容をパワーポイント1ページの左半分に書きます。「業界No.1を目指す」のように簡潔に表現してもいいですし、200字くらいでもっと膨らませてもいいです。
それをどう達成するかをページの右側に達成方針として5~7ヶ条で書き、それに基づくアクションプランを次のページに箇条書きし(詳しくは各1ページで)、メンバー一人ひとりのタスクを一人1~2ページのタスクシートに書きます。
https://www.instagram.com/p/CgBxnXyLTp5/?hl=ja
この達成状況と課題を週次KPI進捗確認会議で確認し、フォローしていけば、あなどられるとか、馬鹿にされるとか、サボタージュされるとか、そういった悩みをなくすことができます。
鍵は、常に毅然としていること、また年をいっさい気にしないことです。当然、年上なので、呼び捨てにしてはいけません。また乱暴な言葉使いをしてはいけません。でも、それは年下であっても全く同じなので、態度は何も変わりません。
もっと言えば、年を忘れましょう。どうでもいいことです。気にすることではありません。
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