「もう働きたくない」50代の米国株式投資。「配当永久機関」を構築する際に「犯しがちな間違い」と「狙い目銘柄」とは?

 

「長期にわたって増配を繰り返している銘柄」を狙え!

「年金がアテにならない」と思って高配当株に投資しても、減配されたり無配にされたりしたら目も当てられない。では、どこに投資したら安定した配当が手に入れることができるのか?

それは「長期にわたって増配を繰り返している銘柄」である。

S&P500の中には、それこそ20年、30年どころか50年、60年にもわたって延々と増配し続けている企業がある。こうした企業は、強固なビジネスモデルと持続的なキャッシュフローを確保していることにある。

たとえば、コカ・コーラ【KO】、ペプシコ【PEP】、プロクター・アンド・ギャンブル【PG】、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】などは、典型的な増配銘柄として、よく名前が挙げられる。

これらの企業は、数々の不況、経済的ショックを乗り越え、景気後退時でも安定した収益を上げ、株主への配当を維持・増配してきた。

どうして、長期にわたる増配が可能だったのかというと、とにもかくにも、これらの企業の財務の健全性は半端ではないくらい高いことが理由である。負債比率が低い。配当性向も無理のない水準(50~60%程度)に抑えられている。

こうした企業は、不況がきて一時的に利益が減少しても配当を維持しやすい。

実のところ、私がこの増配の威力をまざまざと思い知ったのは、コカ・コーラとペプシコの2つを10数年にもわたって保有し続けてその配当率を計算してからだ。私はこの2つの銘柄を2008年のリーマンショック時に買ったのだが、そのときの配当率は3%を超えたくらいであったと思う。

その当時、配当率が5%や6%の銘柄もいくつかあった。それを考えると、配当率が3%台の銘柄は高配当銘柄と自慢できるほどでもなかった。

ところが、コカ・コーラもペプシコも、毎年のように増配・増配・増配を繰り返してきたので、今ではこの2つの企業の配当率は7~8%となっている。これは、まさに「高配当」と呼んでもいい配当率だ。

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