中国でもテスラが売れなくなった?現地メディア「半減」報道の裏にある“真実”

 

厳しいのが輸出

下げ幅がきつくなっているのが輸出だ。

テスラの上海工場からはアジア各国、さらにはドイツ工場がありながら欧州にも輸出される場合がある。

それが2025年2月、実に同87%減となった。

輸出に関してみれば、2024年9月以降6ヶ月連続でマイナス成長だ。

しかも、2025年1月は6%程度の落ち込みにとどまったものの、それ以外は二桁のマイナス成長が続いている。

2024年8月に一度、20%程度のプラス成長になったのを例外とすれば、実に2024年4月以降、輸出はマイナス成長が続いている。

中国外のEV低調

つまり中国外のEVニーズの低調が、テスラの上海工場の生産に影響している可能性こそが高い。

また、主力の「Model Y」のニューフェイス含めたモデルチェンジの影響があるのかもしれない。

中国販売も厳しくないことないが、このデータからは本当に中国以外の上海工場輸出製品が世界で売れなくなってきている、ということを物語る。

Q1はマイナス成長必至

テスラの上海工場はもともと、四半期ごとで生産・販売調性をしている。四半期初は少なく、四半期末に爆発的に伸びる。

今回も1-2月は低調だったが、3月で一気に爆発する、ということはありえなくはない。

事実、週間販売速報では3月に入ってから急速に販売を伸ばしている傾向が読み取れる。

しかし、それでも今回の1-2月があまりにも低調だったため、おそらく2025年第1四半期(1-3月)は前年同期を大きく下回る可能性が大きい。

テスラの販売低迷のニュースは今後も続く可能性が高い一方、中国でテスラが顧みられなくなった、というわけではない。

出典: https://www.recordchina.co.jp/b950069-s12-c20-d0189.html

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