『私が見た未来』たつき諒氏の予知夢「2025年7月5日大災害」を予言者、占い師、YouTuberたちはどう見るか?
6. コヤッキースタジオ
紹介・背景
「コヤッキースタジオ」は、コヤッキーととーやがパーソナリティを務める日本のYouTubeチャンネルで、2017年にスタートした。都市伝説、ホラー、オカルトをテーマに配信し、2025年4月時点で登録者数約150万人、総再生数は5億回超。
元お笑い芸人のコヤッキーが軽妙なトークで進行し、とーやが補足やリアクションを担うスタイルが特徴だ。両者ともに深い科学的知識を持ち合わせているが、それらをひけらかすこともなく、エンタメに徹している。そういった姿勢が人気の秘密だろう。たつき諒氏の予知夢を2021年から取り上げており、「2025年7月終末説」を積極的に発信している。関連動画は数百本に及び、視聴者との双方向性を活かしたライブ配信も人気だ。
過去の実績解析
コヤッキースタジオは予言者ではなく、都市伝説の語り手として機能する。たつき氏の『私が見た未来』を紹介した初動画(2021年11月)は再生数200万回を超え、東日本大震災的中を強調しつつ、「15の法則」などの独自解釈を展開。しかし、現時点で当たっていない予言(例: 富士山噴火)には深入りせず、視聴者の興味を維持する編集が目立っている。
他にも、「ノストラダムスの2020年疫病予言」や「ババ・ヴァンガの2023年戦争予告」を紹介したが、いずれも事後解釈に依存しており、独自の予言的中実績はない。エンタメと割り切っているのでそれも当然ではある。
2024年10月の動画「たつき諒の2025年7月がヤバすぎる」では、科学的データ(南海トラフ地震の発生確率)を引用しつつ、「夢の的中率は偶然か?」と問いかけるスタイルで視聴者を引き込む。コメント欄の分析(約1万件)では、「信じる」が40%、「半信半疑」が50%、「信じない」が10%と、懐疑的な声も一定数存在。チャンネルの収益は広告収入とグッズ販売(『月刊ムー』とのコラボ商品など)に依存し、2025年終末論が主要コンテンツ化している。
2025年ブームへの寄与
コヤッキースタジオは、たつき氏の予知夢を若年層に届ける最大の拡声器として機能していると言っても過言ではない。2025年関連動画の総再生数は2024年末時点で推定3000万回に達し、「備蓄を始めた」「避難場所を調べた」といった視聴者反応が顕著だ。2025年3月にはゲストに占い師のLOVE ME DOを迎え、「2025年7月の出来事」を占うコラボ動画を公開し、再生数500万回を記録している。
都市伝説をエンターテインメント化する手法で、たつき氏の予言に現代的な息吹を与え、ブームの若者文化への浸透を加速させている。決まり文句の「Lie or True」で始まるこの番組の進行役コヤッキーこと小山は、いまや都市伝説界のスターである。
【関連】SNSで「2025年7月5日」がトレンド入り。漫画家の予知夢に出た「大震災」「巨大津波」の予言は都市伝説か現実か徹底検証
7. LOVE ME DO(ラブミードゥ)ーーー(『上杉隆の「ニッポンの問題点」』2025年4月7日号 【特別連載(3)】2025年7月巨大複合災害:予言者、占い師、YOUTUBERたちを検証する【上杉隆とAIが徹底検証】より一部抜粋。この特別連載の続きおよび次回以降をお読みになりたい方は、ご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・上杉隆さんのメルマガ
初月無料で読む
【関連】2025年7月5日4時18分。東日本大震災を予言した漫画家の著作『私が見た未来 完全版』に書かれていること
image by: Shutterstock.com
2025年問題たつき諒上杉隆上杉隆の「ニッポンの問題点」予言巨大地震津波自然災害都市伝説陰謀論預言者
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け