2025年7月5日4時18分の大災害を米先住民ホピ族が予言…人気YouTuberのNAOKIMANも大拡散する「都市伝説」を徹底検証

 

9. ホピ族

紹介・背景

ホピ族は、アメリカ南西部(アリゾナ州)に住む先住民族で、約1万2000人(2020年国勢調査)。「ホピ」とは彼らの言語で「平和な人々」を意味し、農耕文化と精緻な宇宙観に基づく伝統で知られる。ホピの預言は、口承で代々受け継がれ、岩絵や儀式に記録される形で現代に伝わる。

2025年については、「第四の世界の終わりと第五の世界への移行」が近いとされ、具体的には「自然災害の増大」「白い仮面の到来」「空からの警告」が予兆とされる。たつき氏の予知夢と時期が重なることから、オカルト研究者やYouTuberが「ホピの預言と2025年終末論」を関連づけて発信している。

過去の実績解析

ホピの預言は、象徴的かつ詩的な表現で語られ、具体的な日時を明示しないため、的中率の定量的評価は困難だ。著名な的中例として、長老トマス・バニヤッカが語ったとされる「空から灰が降り、多くの命が失われる」は、後に広島・長崎の原爆(1945年)と結びつけられたが、事後解釈の可能性が高い。また、「川が赤く染まる」は1969年のカイヤホガ川火災(化学物質で赤く変色)と関連づけられるが、これも予言の曖昧さが事象に当てはめられた例と考えられる。

的中しなかった例も多い。「第三の世界の終わり」に伴う「大洪水」や「星の落下」は、20世紀に具体的な形で実現せず、信奉者は「まだ来ていない」と解釈する。2025年関連では、1990年代に長老マーティン・ガシュウェシオマが「浄化の時が近づく」と予告し、自然災害の頻発(2004年スマトラ沖地震、2011年東日本大震災)を予兆と見なす声がある。

しかし、科学的根拠や時期の特定性はなく、文化人類学者は「ホピの預言は道徳的教訓であり、予言というより寓話」と分析する。YouTubeや書籍での「的中率100%」主張は誇張とみなされる。

2025年ブームへの寄与

ホピの預言は、たつき氏の夢と結びつけられ、「2025年が第四の世界の終焉」とする解釈が拡散。2024年12月の『月刊ムー』特集や、コヤッキースタジオの動画「ホピ族が予言した2025年の崩壊」(再生数200万回)で注目度が急上昇。視聴者からは「自然災害の増加がホピの警告と一致」「たつき先生とリンクしてる」との声が上がり、終末論ブームに先住民の神秘性を加えている。

とくに「白い仮面=コロナウイルス」「空からの警告=隕石やUFO」と現代的に解釈され、不安を煽る効果を持つ。ただし、ホピ族自身は商業的利用を否定し、「我々の教えは金儲けのためではない」と声明を出している。

10. ババ・ヴァンガ(Baba Vanga)ーーー

(『上杉隆の「ニッポンの問題点」』2025年4月17日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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