2025年7月5日4時18分の大災害を米先住民ホピ族が予言…人気YouTuberのNAOKIMANも大拡散する「都市伝説」を徹底検証

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2025年7月5日に大災害が起こるという漫画家・たつき諒氏の「予知夢」を発端にしたさまざまな人たちによる「終末論」の発信は、早くもパニック買いを再燃させるほどの話題となっています。今回のメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』ではジャーナリストの上杉隆さんが、特別連載1回目2回目3回目に続き、「2025年7月5日」に起こるとされる「大災害」や「人類滅亡」の予言について、インフルエンサーやメディアの主張を集め、彼らの紹介も兼ねて徹底検証しています。

特別連載(4)2025年7月終末論の世界的共鳴者たち──NAOKIMAN、ホピ族、ババ・ヴァンガの徹底検証

たつき氏の予言や共鳴者たちの発信が広まるにつれ、2025年7月に備える動きが市民レベルで顕在化している。2024年秋以降、Xでは「#2025年備蓄」や「#日本脱出」が散見され、具体的な行動を報告する投稿が増加。

例えば、「水と食料を3ヶ月分備えた」「八ヶ岳に避難用の土地を購入した」といった声が寄せられ、アマゾンジャパンでは保存食やポータブル電源の売上が前年比150%増を記録した(2024年10月時点のデータ)。

各地のホームセンターにも、防災グッズのコーナーに「2025年対策セット」なる商品が登場し、消費者の不安を商機に変える動きが加速している。

一方で、過剰反応も見られる。2024年8月、南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」が出されると、それと連動するように「予言的中か?」として各地のスーパーなどで米や缶詰を大量購入する客が殺到した。そのため、一時的な品薄状態が発生、新聞等でも「パニック買いが再燃」と報じられ、コロナ禍初期のトイレットペーパー騒動を彷彿とさせた。こうした動きは、南海トラフ地震の臨時情報だけが理由ではなく、それまでの各種の予言と混淆されたことによって、いとも簡単に現実の行動に結びつく段階に入ったことを示した。

◎世界に広がる2025年都市伝説(NAOKIMAN、ホピ族、ババ・ヴァンガ)を検証

ここまでは、たつき諒氏の「2025年7月の大災難」の予知夢と共鳴する複数の人物・組織(ジュセリーノ、不思議探偵社、アナンド・クマール、やりすぎ都市伝説、月刊ムー、コヤッキースタジオ、LOVEMEDO)を紹介・検証してきた。今回はブームの多角的展開を担う「NAOKIMAN」「ホピ族」「ババ・ヴァンガ」を追加し、彼らの背景、過去の実績、2025年終末論への関与を徹底分析する。

これらの主体は、デジタル発信者、米国先住民の伝統的予言、ブルガリアの歴史的預言者という異なる立場から、たつき氏の予言に新たな層を重ね、現代の終末論ブームを複雑に深化させている。本検証では、事実とデータを基に客観性を保ちつつ、彼らがどのように社会的不安や好奇心を刺激し、ブームに寄与しているかを明らかにする。ジャーナリスティックな視点で、単なる肯定や否定を超えた論証を重ねる。

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