今夏またもコメが店から消える。安倍政権の「売国政策」で国産米不足に陥った“お米の国ニッポン”

Fukuoka,,Japan,-,February,25,,2024:,Japan,Rice,Prices,Hit
 

政府による備蓄米の放出後も一向に下がる気配のないコメの価格。今月には5kgあたりの平均価格がついに史上最高値を更新するに至りましたが、その根本原因はどこにあるのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、「令和の米騒動」を招いた責任は安倍政権にあるとして、その理由を解説。さらに「今年の夏にも店頭からコメが消える可能性」を指摘しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:令和の米騒動、着地点は?

貧乏人は何を食えと。「令和の米騒動」はどこに着地するのか

農林水産省は21日、4月7~13日に全国のスーパーで販売されたお米5キロ当たりの平均価格(税込み)が4,217円だったと発表しました。前年同期比で2,139円も高く、前週比でもわずか3円ですが値上がりしており、データの集計を始めた2022年3月以降で最高値を更新、値上がりは15週連続となりました。この状況を受け、江藤拓農林水産相は22日の閣議後会見で、次のように述べて謝罪しました。

備蓄米を出しても店頭価格が下がらない。責任を重く感じている。申し訳ないと思っている。

しかし、問題はこの先なのです。小鼻を膨らませて鹿賀丈史さんのモノマネで言わせてもらいますが「あたしの記憶が確かならば、江藤農水相は1月末に、まるで大英断であるかのようなドヤ顔で備蓄米の放出を発表した時『遅くとも3月末までには店頭に並ぶ』と言ってましたよね?」…というわけで、今回、農水省は、3月中旬に放出を開始した1回目の備蓄米、約14万トンのうち、3月末までにスーパーなどの小売店に届いたのは、全体の約0.3%に当たる約426トンだけだったと報告したのです。

そして、その原因について質問されると、江藤農水相は次のように説明したのです。

備蓄米倉庫が東北に多く存在しているということも事情としてあり、3月4月は特に人事異動の時期であったりですね、トラックの手配が難しかったりする部分もあったんだろうと思います。また、大量の玄米を精米するのにも時間が掛かってるんだと思います。

はぁ~?何ですか?この宿題を忘れた小学生みたいな言い訳は!なかなか出前が届かないからお店に催促の電話をしたら「すみません!今出たとこです!」と言いながら、大慌てで作り始めたラーメン屋よりも酷いじゃないですか!つーか、これってどれも突発的な出来事じゃなくて、事前に予測できたことですよね?そしたら農水省は、備蓄米の倉庫の場所も年度末という時期も流通関係も何ひとつ確認しないで、何となくザックリした感じで「3月末までには店頭に並ぶ」って言ったんですか?

そもそもの話、1月末には「3月末までには店頭に並ぶ」と言ってた江藤農水相も、3月に入ったら「店頭に並ぶのは4月10日ぐらい」とシレッと言い直してるし、ホントはぜんぜん小売店に届いてないこと、もっと前から知ってたんじゃないんですか?…というわけで、一体いつになったら普通の価格でお米が買えるようになるのか、完全にお先真っ暗な今日この頃ですが、今回の「令和の米騒動」が発生した昨年8月からの流れを、まずは時系列でおさらいしてみましょう。

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