職場で上司が「えこひいき」していてモヤモヤする、という悩みが世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』に送られてきました。赤羽さんは、実践的な視点で上司のえこひいきについて語っています。
上司がえこひいきします。何人か相談しましたが、皆、私と同意見で、同情してくれています。
Question
上司がえこひいきします。部下が5人いて、私はその一人ですが、もう一人の部下のえこひいきです。目に余る状況で、私を含む他の4人はあきれ果てています。例えば、資料を作成するときも、彼女が担当している資料だけ、上司は丁寧にフィードバックをし、間に合わないときはほとんど自分で修正・作成したりします。他の部下の資料についてはほとんど見てくれないか、見てもフィードバックがありません。当然ながら、発表時に彼女はうまくでき、他のメンバーはあれこれ叩かれます。このことを同期や他部署の先輩に相談すると、皆同意見で、同情してくれています。毎日気分が悪いのですが、どうしたらいいでしょうか。私にできることはあるのでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。上司のえこひいきはよくあることです。
答えから言います。身も蓋もないですが、気にしてもしょうがないです。上司のえこひいきは部下がどう思おうと、変わりません。上司の上司に訴えても相手にされませんし、上司に直接言ってもろくなことがありません。
「えこひいき」という言葉を捨てて、上司の指示に最速で答えることだけに集中しましょう。
上司のお気に入りの部下になればいいです。それは決してゴマをするということではありません。
上司には上司の上司からの厳しいKPIがあります。それを達成することに汲汲としている上司は珍しくありません。
部下への指示はへたでしょうが、何とか結果を出したいと思っていることに変わりはありません。
自分でも意識せず使いやすい部下、成果を出してくれる部下、自分に親しみを感じてくれる部下に対して甘くなったり、サポートしたり、結果としてえこひいきに見えるような言動をしたりします。
でも、これは人間としては自然なことです。上司としては決して褒められることではありませんが、人間としては自然だし、上司によく見られる現象です。
ここに反応してもいいことは全くありません。
同期や他部署の先輩が同情してくれても、彼らには何もできません。
即断即決、即実行、即答を徹底して、上司を安心させてください。上司の態度も結構変わってきます。
この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com