カネは借りるのではなく貸すもの。「借金する人間はみんな貧乏人」という資本主義の絶対法則を“逆用”したら何が起こるか?

 

資本主義社会はカネを借りたら大損する仕組みになっている

日本におけるカードローンやクレジットカードのキャッシング金利は、法律によって上限が定められたうえで、貸金業者や銀行、カード会社ごとに若干の差がある。

消費者金融が提供するカードローンの金利は、下限3.0%程度から上限18.0%程度が相場である。たとえば、プロミスでは年4.5~17.8%、SMBCモビットでは年3.0~18.0%が設定されている場合が多い。

銀行が提供するカードローンは、消費者金融に比べて金利がやや低めに設定される傾向がある。たとえば、メガバンク各行では年1.5~17.5%程度、準大手行では年2.0~14.0%程度のレンジが一般的だ。

クレジットカードのキャッシング機能では、年15.0~18.0%が相場となっている。カード会社によっては単一金利で設定する場合もあれば、申込時の審査結果に応じて幅をもたせるケースもあるが、多くは年15.0~18.0%となっている。

アイフルのWeb解説でも「キャッシングの金利は年15~18%が相場」と明記されている。

だいたい金利15%として計算すると、100万円借りると1年間で15万円が上乗せされて、その分もまた支払わなければならない。つまり、100万円借りると自動的に15万円を損するカタチになる。けっこう大きな負担であるのがわかる。

カネがないからカネを借りているのに、カネを借りたら大損する仕組みになっている。

「カネを借りたら損する」というのが資本主義の仕組みである。ということは、逆に言えば「カネを貸したら得する」という資本主義の仕組みもあることに気づかなければならない

見も知らぬ、どこの馬の骨ともわからない人間にカネを貸したら戻ってくるかどうかもわからないし、逃げられるかもしれないし、早く返せと言ったらキレられたり殺されたりする可能性もある。

しかし、きちんとした大企業で、きちんとした契約の場で、きちんとしたシステムでそれが運用されているのであれば、安全に金利が入ってくる。それなら「カネを貸してやったほうが得だ」と思わないだろうか?

それが、まさに株式市場がやっていることである。(次ページに続く)

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