6.結論
石破茂首相のイメージと実態は、国内外で大きく異なる。国内では、孤立や失言、経済実感の欠如で不人気だが、国際的には、日本政府の代表として信頼を獲得している。
このギャップは、国内が「個人」に、海外が「政府全体」に焦点を当てる視点の違いによる。
トランプ疲れの国際社会では、協調的で安定したリーダーシップが求められ、石破氏のスタイルはこれに合致する。しかし、国内の「強いリーダーシップ」への期待に応えるには、国民の生活課題への具体的な成果が不可欠だ。
日本の首相は、国内外の期待をバランスさせる難題に直面しており、石破氏の今後の動向が、その成否を左右するだろう。
____________________________________
■編集後記「締めの都々逸」
「石破をそんなに 責めるじゃないよ 褒めてくれてる人もいる」
石破・トランプ会談の時、主流マスコミは石破さんを褒めていましたが、ネット上の保守言論人の評判は散々でした。
ところが、時間が経つほどに、海外の評判も伝わってくるようになり、石破さんの評判が意外に良いことに驚きました。
どうやら、日本人の観点と、外国人の観点には差があるようです。ということで、今回のテーマになったのです。
海外から、日本の官僚制が安定感があり素晴らしいと評価されると、最早、政治家は誰でもいいのではないか、という気になってきますね。うーん、複雑です。(坂口昌章)
この記事の著者・坂口昌章さんのメルマガ
image by: A.PAES / Shutterstock.com









