石破自民「貧乏人には2万円ほど配っとけ」の本音。何千万円もの裏金を脱税し企業献金を死守する与党が参院選で大惨敗する日

 

炸裂した開いた口がふさがらなくなるような自民党体質

結局、石破首相は特に問題の大きかった6人だけを非公認にしましたが、全国からの激しい批判に折れる形で、あと6人を追加しました。しかし、この中には、すでに出馬しないと表明していた議員も含まれているという、あまりにもお粗末な「非公認」でした。そして、その他の数多くの裏金議員どもは「比例との重複は認めない」というユルユルの処分でお茶を濁したのです。

そして、この後、さらに開いた口がふさがらなくなるような自民党体質が炸裂したのです。石破首相が仕方なく「非公認」とした12人のうち、離党した1人と出馬しない1人を除いた10人の候補者が代表をつとめる政党支部に、選挙の公示直後、自民党から一律2,000万円の現金が振り込まれていたことが判明したのです!

自民党が公認した候補者の政党支部には、公認料500万円と活動費1,500万円の計2,000万円が選挙活動資金として振り込まれます。各候補はこの資金を使って選挙戦を戦います。しかし、不祥事によって「非公認」となった候補者には、本来は1円も振り込まれません。

それなのに、この時は10人全員に、公認された候補者と同じタイミングで、同じ金額の2,000万円が振り込まれたのです!

これって「ステルス非公認」じゃん!何だよ「ステルス非公認」かよ!SNS上には「ステルス非公認」という言葉が、文字通り飛び交いました!

細かいことを言うと、自民党の森山裕幹事長は、小泉純一郎首相の郵政民営化に反対したため、郵政解散時の総選挙で公認を得られず、さらには選挙区に刺客を送り込まれ、苦しみ抜いて議席を死守した過去があり、その時から小泉純一郎を憎み続けて来たのです。

そして「非公認」の苦しみを体感していた森山幹事長は、自分の一存で「非公認」の候補者10人にも選挙資金を振り込んだのです。

しかし、それが裏目に出てしまい、自民党は公示前の247議席から56議席も減らした191議席と大惨敗し、連立を組む公明党と合わせても過半数に届かない少数与党と成り果てたのです。

ちなみに、あたしが「バカだな~」と思ったのは、自民党に恩でも売ろうと考えたのか、自民党が「非公認」にした裏金議員を推薦した公明党の当時の石井啓一代表です。こんなアホなことをしたため自分が落選してしまい、山口那津男の退任でようやく代表になれたのに、1カ月しか持たなかったのです。チーン♪

そして、いよいよ始まった現在の参議院選挙ですが、自民党は性懲りもなく裏金議員15人を全員公認したのです。

この中には、裏金の上に沖縄差別を繰り返す西田昌司や、裏金の上に数々の差別発言を繰り返す杉田水脈などが含まれていますが、その杉田水脈や裏金が2,000万円を超える極めて悪質な橋本聖子ら計5人は「比例単独」なのです。

百歩ゆずって選挙区に出馬して有権者に信を問うならともかく、岩盤支持者による自民党への組織票でシレッと当選しようだなんて、どんだけツラの皮が分厚いのでしょうか?

しかし、世論を見ると、今回、西田昌司や杉田水脈や橋本聖子を始めとした裏金議員を全員公認したことで、自民党支持者でさえも「比例離れ」が起こっていて、昨年の衆院選以上の「比例票の減少」が予想されると言うのです。

1つの例として、衆議院選での自民党の比例の得票数を見てみると、安倍政権下の2014年に行なわれた衆議院選では「1,765万8,916票」、同じく安倍政権下の2017年に行なわれた衆議院選では「1,855万5,717票」と、それまで通りの横ばいでした。

しかし、安倍首相の突然の辞任から菅政権を経て、岸田文雄が自民党総裁となっての2021年の解散総選挙では、自民党の比例の得票数は「1,991万4,883票」と100万票以上もアップしたのです。

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