ガラパゴスから世界標準へ。日本の技術が「主役」になる時代がやってきた!

 

4. 総合商社と政府:夢の実現者

4.1 総合商社のグローバルな力

三菱商事、伊藤忠商事などの総合商社は、広範なグローバルネットワークと資金力を有する。彼らの役割は以下の通り:

市場開拓:東南アジアやアフリカで、日本の決済や物流システムのパイロットプロジェクトを展開。

投資:現地のインフラ整備に資金を投じ、日本の技術を根付かせる。

パートナーシップ:現地企業と連携し、日本のシステムを地域ニーズにカスタマイズ。

たとえば、三井物産はインドでのQRコード決済普及に貢献し、既に現地市場の20%をカバーしている。

4.2 政府の後押し

日本政府は、JICAやJETROを通じて、技術輸出を加速できる:

ODAと外交:インドの高速鉄道プロジェクトのように、ODAでインフラ整備を支援し、日本のシステムを導入。

標準化の推進:ISO/IECでの日本の影響力を強化し、物流や決済の標準化を提案。

補助金:多言語化やAI開発企業への支援を拡大。

4.3 官民のシナジー

総合商社と政府の連携は、日本の夢を現実に変える。マレーシアのスマートシティプロジェクトでは、三菱商事が日本のAI物流システムを導入し、JICAが資金支援を提供。これが地域標準化の成功モデルとなり、ASEAN全体への拡大が期待される。

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