中島聡が大興奮。泣いて「GPT4oを返して!」と叫ぶ声で気づいた、AIが数十兆円規模のメンタル・ヘルス市場を変える壊滅的イノベーション

 

OpenAIのCEOがポストしたChatGPTで精神の安定を図る危険性

メンタル・ヘルス市場は、世界で年間$400~$500billion(数十兆円)の規模のビジネスであり、その一部が「AIチャットサービス」に置き換えられるだけでも大きなインパクトがあります。特に、米国ではセラピストと毎週のようにセッションを持つことにより、高いセラピー料(自分のお金、もしくは、保険会社からのお金)を払い続けている人たちがたくさんいるので、そのインパクトは破壊的です。

当然、メンタル・ヘルス業界もAIを使ったサービスを提供してくると予想できますが、(知恵袋としても使える)月額20ドル(約3,000円)のAIチャットサービスと対抗するのは非常に難しいでしょう。

別の言い方をすれば、私たちの目の前で、メンタル・ヘルス業界に対する「破壊的なイノベーション」が起こりつつある、と言えるのです。

もう一つの面は、社会的なインパクトです。「社会的な生き物」である人間にとって、他人との繋がりは必要不可欠なものです。もし、AIがその「必要な繋がり」を補完もしくは置換できるのであれば、これは、人類が「暖を取るための火」や「安定して食べるための農業」を得たことに匹敵する大きなインパクトのある変化です。

農産物の中でも、人類の「生きるために必要なエネルギーを得たい」という要求に直接働きかける「砂糖」は、私たちの食生活を豊かなものに変えると同時に、肥満や糖尿病の原因にもなっています。

今回の事例は、AIが人類にとって砂糖のような存在になりうる可能性を示唆しており、良い面(誰でも安価にセラピーが受けられる)と悪い面(AI依存症など)の両方に目を向ける必要があります。

この件に関しては、OpenAIのCEO、Sam Altmanが、GPT-4oへのアクセスを止めてしまったことを謝罪した上で、個人的見解として、ChatGPTを使って精神の安定を図ることの危険性を述べている点は、とても興味深いと感じました。

【参照】https://x.com/sama/status/1954703747495649670

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