「進次郎政権の誕生に力を貸して」と懇願か?石破の退陣表明前日「菅と進次郎の公邸訪問」に隠された“真の目的”

 

根本的なあり方を変えぬ限り未来はない「芯」の抜けた自民

さて、10月4日投票で自民党総裁選が行われることになった。側近議員に署名活動をさせていた茂木敏充・前幹事長は、いち早く名乗りをあげた。小泉氏は石破氏への気遣いから、少し出馬表明が遅くなるかもしれない。小泉氏と並んで有力とみられる高市早苗氏も間違いなく舞台に登場するだろう。

ただし、しつこく言うようだが、トップの顔だけすげ替えても、自民党の根本的な体質が変わらない限り、党の再生にはつながらない。

小選挙区比例代表並立制の導入から30余年。テレビやSNSを通じた「全国的な人気」が票を左右するようになり、地元への利益誘導で支持を固める「地方ボス型」の政治家が中核をなしていた時代はとうに過ぎ去った。自民党はいわば“芯”が抜けた状態であり、根本的なあり方を変革しない限り未来はない。

にもかかわらず、党改革といっても中途半端なままで、つまるところ選挙のために総理・総裁を変えるしか手段を見い出せない。そして、総裁選というコップの中の政治ショーを飽きもせずに繰り返すのが関の山。それが自民党の残念な現状なのである。

この記事の著者・新 恭さんを応援しよう

メルマガ購読で活動を支援する

新 恭さんの最近の記事

image by: 小泉 進次郎 - Home | Facebook

新恭(あらたきょう)この著者の記事一覧

記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 国家権力&メディア一刀両断 』

【著者】 新恭(あらたきょう) 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 木曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 「進次郎政権の誕生に力を貸して」と懇願か?石破の退陣表明前日「菅と進次郎の公邸訪問」に隠された“真の目的”
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け