根本的なあり方を変えぬ限り未来はない「芯」の抜けた自民
さて、10月4日投票で自民党総裁選が行われることになった。側近議員に署名活動をさせていた茂木敏充・前幹事長は、いち早く名乗りをあげた。小泉氏は石破氏への気遣いから、少し出馬表明が遅くなるかもしれない。小泉氏と並んで有力とみられる高市早苗氏も間違いなく舞台に登場するだろう。
ただし、しつこく言うようだが、トップの顔だけすげ替えても、自民党の根本的な体質が変わらない限り、党の再生にはつながらない。
小選挙区比例代表並立制の導入から30余年。テレビやSNSを通じた「全国的な人気」が票を左右するようになり、地元への利益誘導で支持を固める「地方ボス型」の政治家が中核をなしていた時代はとうに過ぎ去った。自民党はいわば“芯”が抜けた状態であり、根本的なあり方を変革しない限り未来はない。
にもかかわらず、党改革といっても中途半端なままで、つまるところ選挙のために総理・総裁を変えるしか手段を見い出せない。そして、総裁選というコップの中の政治ショーを飽きもせずに繰り返すのが関の山。それが自民党の残念な現状なのである。
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