お次は「二人羽織内閣」か?高市早苗の“着ぐるみ”を着た麻生太郎という「大老害」に支配され続けるニッポンのお先真っ暗

 

次の選挙で大きく票を減らす可能性大の参政党と日本保守党

一方、10月6日(月)の文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ』に出演した保守界隈に詳しい文筆家の古谷経衡氏は「高市勝利」で最も困るのは参政党と日本保守党だと述べました。

古谷氏によると、参政党が躍進したのは、これまで自民党を支持して来た保守層が岸田首相や石破首相にアイソをつかして参政党に流れたからだ。そして今回、自民党の総裁が保守色の強い高市氏になったことで、かつての支持者が自民党に戻って来る。ゆえに保守を売りにした参政党や日本保守党は次の選挙で大きく票を減らす、という読みです。

それでは、一般の人たちの声はどうでしょうか。同じく10月6日の文化放送『長野智子 アップデート』では「高市新総裁誕生に思うこと」というメッセージテーマでリスナーにメールを募りました。

鴻巣市のヒメルテアさん 「総裁になるためにかなり麻生さんの力を借りたので、表向きは高市政権ですが結局は陰で麻生さんの意見が強く反映される第二次麻生政権になるのではないかと私は思っています。鎌倉幕府の源頼朝以降の将軍みたいに、トップは将軍だけれども実権は北条氏的な執権を麻生さんと麻生派でやって行くような気がします」

大阪の派遣社員Nさん 「男性だ女性だと言ってる自体が時代錯誤なのかもしれませんが、せっかく女性初の総裁で、たぶん女性初の総理になられるのですから、誰それさんの傀儡(かいらい)、犬、なんてことを言われないように、歴史に名を残す政治家、リーダーになってほしいです」

ヒメルテアさんと同じことは多くの人が考えているようで、ゲストコメンテーターで政治ジャーナリストの角谷紘一氏も「麻生太郎氏の影響力」について、次のように述べました。

角谷紘一氏 「少なくとも人事で色濃く出ると思います。それは麻生派がたくさん入るということじゃなくて、麻生さんがいいと思った人が入って来ると思います。たとえば、国民民主の榛葉さんとの会談もそうだし、参院選直後に麻生さんは参政党の神谷さんとも会ってますよね。ですから、いろいろな準備を着々と…という背景があったんだと思います」

角谷氏 「高市さんは統一教会問題や裏金問題の議員を復権させると思いますが、それがどのようなハレーションを起こすか。まだ石破政権なので今から言うべきことじゃありませんが、明日、党三役か四役が出ますから、ここから石破さんの後を引き継ぐ高市さんの党人事が見えて来ると思います。すでに言われているのは麻生さんの義理の弟、鈴木俊一総務会長の幹事長へのスライドですね」

角谷氏 「小泉さん推しだった森山幹事長の名前がいっさいどこからも出て来なくなりましたね。これも小泉さんの敗因だったと党内では思われてます。石破おろしというのがあったけど、本当は森山さんへの批判が党内には根強くあって、石破さんはその上にいただけだったのです」

角谷氏 「高市さんが選ばれた理由は、すでにリスナーの皆さんも良くご存知のように、最終的には麻生さんが決めたと。派閥を解消したのに麻生派だけは残しておいて、これが1つにまとまって、1回目にはこっちに入れなさい、2回目には高市さんに入れなさいという指示がきれいにできたと」

角谷氏 「どうして麻生さんは最終的に高市さんにしようと決めたのか。まあいろいろと聞いているけど、1つは人事でかなり踏み込んだ要求があったんじゃないかと。で、高市さんと小泉さんにその話をしたけれど、小泉さんも鈴木(俊一)幹事長までは受け入れたが『それ以上はちょっと』と拒んだんじゃないか。そして高市さんは『麻生さんのおっしゃることなら何でもいいです』というトーンで臨み、これが麻生さんの高市さん支持の決定打になったのかもしれません」

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • お次は「二人羽織内閣」か?高市早苗の“着ぐるみ”を着た麻生太郎という「大老害」に支配され続けるニッポンのお先真っ暗
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け