高市が口にした「妻から熟年離婚を切り出された時の夫」の台詞
……そんなわけで、今回の公明党の連立離脱というドタバタ劇について、政治ジャーナリストの二木啓孝氏は、10月13日(月)の文化放送『長野智子 アップデート』で、「熟年離婚」というあまりにも的確過ぎる表現で解説してくれました。
二木啓孝氏 「今回の連立離脱劇、私は単純に『あ、熟年離婚だな』と思いました。高市さんは斉藤代表から『一方的に言われた』『何で私が?』と言ってたけど、このセリフって、妻から熟年離婚を切り出された時の夫のセリフだよね」
長野智子さん 「そうですね」
二木氏 「熟年離婚てのは、長年にわたる亭主の横暴な振る舞いについて、奥さんはずーっと沸々と思って来たわけだよね」
長野さん 「はい」
二木氏 「で、奥さんの不満はコップの中に溜まり続け、ついにその水が溢れた!そして『あなた離婚してね!』って、簡単な話ですよ。亭主は奥さんをないがしろにして来たのに、どうせ自分が何をしても黙って着いて来るだろうと、そういう驕りがずっとあったんですよ。それに奥さんはずっと耐えて来た」
長野さん 「そうですよ」
二木氏 「しかも義理のお父さんの麻生太郎という人は『公明党は癌だ』って言ってるんだから、26年も連れ添って来た夫でも、もう嫌になるよ」
長野さん 「しかも外で他の人と会ってたんですからね」
二木氏 「そうそう、高市さんは公明党より優先して5日の日にこっそりと玉木さん(国民民主の玉木雄一郎代表)と会ってたんだから、普通は『何をあなた、他の女とデートなんかしてんのよ?』ってなるよね」
長野さん 「でも一般的な熟年離婚で言うと、別れた後、奥さんすごく元気で楽しくて人生を満喫するけど、捨てられてしまったほうは悲しかったりするじゃないですか?今回はどうなるんだろうって思います」
二木氏 「だから、公明党の人たちは『あ~せいせいした』ってなるけど、はて、生活はどうするのかな?‥‥という問題もある」
長野さん 「ああ、公明党はね」
二木氏 「亭主のほうはポツンと家にいて、次は誰を引き込もうかって考える」
長野さん 「生々しいなあ(笑)」
二木氏 「熟年離婚のドラマを観ているような感じですね」
……そんなわけで、女性である高市早苗総裁が「長年にわたって横暴な振る舞いを続けて来た夫」で、男性である斉藤鉄夫代表が「ずっと我慢し続けて来た妻」という役回りなので、ちょっとややこしいかもしれませんが、まさに「言い得て妙」な喩えだと思いました。
そして、そんな「熟年離婚」のような公明党の連立離脱によって、喫緊の問題として急浮上したのが、当初の15日の予定を20日過ぎに先送りした「首班指名選挙」なのです。
公明党の斉藤代表は「われわれは高市氏には投票しない」「当然、斉藤鉄夫に投票する」と言っていましたが、その後「野党との話し合いによっては野党の代表に投票するという選択肢もありうる」と言い出したのです。
まさか公明党が本当に連立から離脱するわけなどないと高市をくすぐっていた…じゃなくて、タカをくくっていた自民党は、1回目の投票で高市総裁が過半数を獲れなかったとしても、結局は決選投票で高市総裁が首相に選ばれると楽観視していました。
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