高市早苗総理が就任早々、驚異の支持率80%超えを達成しました。靖国参拝封印や日韓外交での柔軟姿勢など、保守層の支持を背景に中道政策を進める「安倍マジック」を継承しています。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では作家で米国在住の冷泉彰彦さんが、積極財政と財政規律の狭間で後期高齢者医療費負担増にも切り込む可能性がある高市政権の難しい舵取りを分析しています。
高市政権の立ち上がりをどう見るか?
高市早苗氏が総理大臣に選出されました。就任早々いきなりの首脳
世論もこれを好感したようですが、それにしても、一部調査では支
安倍マジックの継承
まず明らかなのは、保守層をガッチリ固めることで中道政策を進め
安倍氏の場合は、リベラルな経済政策をはじめ、保守派の嫌がった
保守層を欺く「靖国封印」という決断
高市氏の場合も、既にこのマジックを全開モードで使っています。
気になるのは構造改革をどこまで進めるかです。農政改革、雇用改
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最大の難題は「財政政策」
そんな中で、最大の問題は、財政と通貨の政策です。高市氏と言え
そうなのですが、票にするのは難しく、失敗すると内閣が飛ぶよう
円安政策のタイトロープ(綱渡り)
通貨ということでは、トランプ政権から「円安への異議」が来てし
※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2025年11月4日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。メイン・コンテンツ「USAレポート」(第1079回)「選択肢の壊れたアメリカ」、人気連載「フラッシュバック80」もすぐに読めます。
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