「仕事が進まないので、土日でも家で仕事。しかし妻がいい顔をしません」そんなお悩みが世界的コンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、仕事と家庭の板挟みになったとき、どう向き合うべきなのかについて語っています。
仕事が進まないので、土日に家でも仕事をしなければならないのですが、妻があまりいい顔をしません。
Question

人材紹介企業の事業企画チームに3ヶ月前に転職しました。慣れないこともあって、仕事が全然進まず土日に家でも仕事をしなければならない状況に追い込まれています。タスクが全然こなせていないためです。今月いっぱい頑張れば何とかなるのではないかと考えていますが、妻があまりいい顔をせず、協力してくれそうにありません。子どもは小3の女の子、小1の男の子で、まだ少し手がかかるので、わからなくはないのですが。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。
確かに、奥様に協力してもらう必要はあるかもしれません。
ただ、奥様の立場から言うと、子育てに協力もせず、家事は全部奥様に押しつけて、自分だけしたいことをしている、何を勝手なことをしているんだ、と映っていると思います。
それだとさすがに協力を得るのはむずかしいです。
お皿洗い、ゴミ捨て、掃除、洗濯など、家事はせめて奥様の半分くらいはしているでしょうか。どんなに忙しくても、一日1時間弱でかなりのことができますのでぜひやってみてください。30分でもずいぶんできます。
もちろん、それを「やってやっている」ということではなく、結婚・育児という共同作業をできるだけ一緒にになっているという気持ちが大前提として必要です。ほんの少し手伝っただけで「育メン」ずらをするな、という女性からの反発は少なくありません。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか。それはある意味、当たり前で簡単なことです。普段からやることをやっていれば、相談者さんの誠意が伝わります。
そうして初めて、土日に家で5,6時間ずつは仕事をすることに対して、協力してくれるかもしれません。
また、そのくらい仕事で追い込まれていること自体が、夫の能力への疑問を突きつけることにもなります。普段からさぼらずに仕事をちゃんとやっているのか、社会人として、恥ずかしくない仕事っぷりなのかを妻としては、結構不安に思いながら見ているのではないでしょうか。
家に帰って、ビールをあおって、そのまま寝てしまう、というようなことはありませんか。
いつも真面目に仕事に取り組み、きちんと成果を出しているでしょうか。
そういうことも全部見られていると思います。
言い換えると、この土日だけの問題ではありません。普段からの仕事への姿勢、もっといえば生きる姿勢が問われているとも言えます。
また、男同士なら、大変さとかわかってもらえるものも、女性にはわかってもらえないことが結構あると思います。これも含めて、普段から奥様の話を毎日最低20分、できれば30分、ともかく聞くようにしてください。いざというとき、味方になってくれます。
コミュニケーションがない中で、突然協力してほしいと言われても、「無理」「何よ突然!」となるのはご存じの通りです。
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