安倍氏が遺した“告発”の衝撃。財務省「増税路線」を終わらせる高市政権の誕生が“歴史の必然”だった理由

 

こういう流れから、「あとがき」には、こんな一文があります。

「財務省が暗黒の30年の原因」であることが国民に認知され、同省の弱体化が進み、政府が「増税路線」をやめれば、日本は他国並みの成長を取り戻すでしょう。

これが書かれたのは、2024年4月。

2024年9月、自民党総裁選が行われました。

庶民の意志を代表する自民党員は、【増税路線】【緊縮財政路線】を終わらせるべく、【減税路線】【積極財政路線】の高市さんに投票しました。

しかし、財務省の【増税路線】【緊縮財政路線】をつづけたい国会議員は、【 増税派 】の石破さんを選んだのです。

2024年10月の衆議院選挙で、覚醒した国民は、減税路線(手取りを増やす!)を前面に出した「国民民主党」に投票しました。

国民民主党は、この選挙で議席を4倍増やしています。

そして、【増税派】の石破自民は惨敗し、過半数割れの少数与党になったのです。

2025年7月の参議院選挙で、【増税派】の石破自民は、再び大敗。

「手取りを増やす」を掲げる【減税派】の国民民主は、今回も大勝しました。

もう一党、「日本人ファースト」を掲げる参政党も大躍進をはたしました。

2025年10月4日、総裁選挙が行われ、今回は【 減税派 】【 積極財政派 】の高市さんが勝利しました。

2025年10月21日、【 減税派 】【 積極財政派 】の高市さんが、総理大臣に就任しました。

流れを、もう一度簡単に。

  1. 『安倍晋三回顧録』と『安倍晋三vs財務省』がベストセラーになったことで、多くの国民が【 暗黒時代の真因 】を知った。真因は、「財務省にコントロールされた日本政府が、【 増税路線 】【 緊縮財政路線 】をつづけてきたこと」だった。
  2. 覚醒した国民は、【 増税路線 】【 緊縮財政路線 】を終わらせる政治を要求するようになった。
  3. 覚醒した国民は、2024年10月の衆議院選挙で、「石破増税自民党」を惨敗させた
  4. 覚醒した国民は、2025年7月の参議院選挙で、「石破増税自民党」を惨敗させた
  5. 覚醒した国民の圧力によって、【 減税派 】【 積極財政派 】の高市さんが総理に選ばれた

というわけで、高市政権は、【増税路線】【緊縮財政路線】【国民負担率46.2%】の反庶民政治につかれた国民の意志によって誕生したのです。

とはいえ、高市さんは、安倍さんも抑えきれなかった財務省をコントロールできるのでしょうか?

高市さんは、財務省に23年勤務していた片山さんを財務相に選びました。

彼女は、財務省の内部を知り尽くしていて、なおかつ【 積極財政派 】という珍しい人物です。

片山さんなら、財務省をコントロールできるでしょう。

もう一つ、高市さんは、ただの「積極財政」ではなく、【 責任ある積極財政 】といっています。

つまり、ポピュリズム的な「放漫積極財政ではない」と。

これは、財務省、マスコミサイドからの「国が破産する」「円が暴落する」「国債が暴落する」攻撃への予防策です。

高市ー片山さんの積極財政は【 責任ある 】ものなので、国は破産しないし、円も国債も大暴落しないのです

というわけで、私が2024年4月出版本の「あとがき」で予測した通り、日本は、復活にむかって歩み始めました。(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2025年11月5日号より一部抜粋)

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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