大手紙の「自民圧勝」ムードは本物か?朝日と文春で“真逆”に割れた情勢調査が示す「不都合な真実」

 

高市人気にすがるしかない安倍元首相の甥っ子候補

◇兵庫8区(5人)

  • 朝日 青山繁晴(自民)が徳安淳子(維新)、弘川欣絵(中道)らを引き離す。
  • 読売 青山が頭ひとつ抜け出す展開。
  • 文春 徳安がやや優勢。青山と弘川がやや劣勢。

メモ
抜群の知名度を誇る青山氏だが、選挙歴は参院比例区だけであり、衆院小選挙区での戦い方に習熟しているとは言い難い。それでも選挙に及ぼすSNSの影響力の強さが青山氏の勢いに見てとれる。

◇山口2区(2人)

  • 朝日 岸信千世(自民)が一歩リード。平岡秀夫(中道)は懸命に追っている。
  • 読売 岸が一歩先行。
  • 文春 平岡がやや優勢。岸がやや劣勢。

メモ
岸氏は前回、学会依存度の高い選挙戦を展開した。それでも、平岡氏にわずかの差まで迫られた。学会票が期待できない今回はまさに高市人気を頼みとするほかない。

以上でわかるように、前回並みの低い投票率を前提に予測している文春調査は、自民が苦戦し、中道がやや優勢と判断しているケースが多い。朝日や読売の調査は前提条件として投票率を設定していないため、無党派層の間に広がる高市人気をフルに反映した予測になりやすい。

自民が中道などの野党と激しくつばぜり合いを演じているのは全国289選挙区のうち100をこえている。選挙区で自民220議席を中心値とする朝日の調査はおそらく、接戦の大半を自民勝利にカウントしているのではないだろうか。

気になるのは投票率に影響する選挙当日の天候だ。6日までは暖かいが、7日から日本列島に寒波が襲ってくると予想されている。前回投票日の24年10月27日は曇りとか小雨といったぐずつき気味の天気ではあったが、まずまずの投票日和といえた。今回は酷寒のなかである。高市人気が悪条件を吹っ飛ばして高い投票率を手繰り寄せられるかどうか、要注目だ。

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