高市政権は何を「継承」し、何を「失っている」のか?安倍政治の影とニッポンの岐路

 

●やっぱり「保守vsリベラル」でないと

しつこくて申し訳ないが、やっぱり「保守vsリベラル」でないと座標軸にはならない。なぜかというと、「中道」は一種の便宜的な方法論ではあるかもしれないが、それ自体が価値観を持たないから軸の一方を形成し得ないのである。

保守もいろいろでその向こうには高市のような右翼もいる。リベラルは幅広い多様性が身上だが旧来の左翼とは本質的に異なる(図4 https://bit.ly/401VwgD )。

とはいえ、リベラルは左翼と連携することは可能である。ということで、図式的に描けば……

       右翼+保守 vs リベラル+左翼
 国権(上から)=大日本 vs 民権(下から)=小日本
     垂直性・単一性 vs 水平性・多様性
 強者のための国家と経済 vs 弱者を包摂する相互扶助社会
 日米同盟主軸=対米従属 vs ミドルパワー連合=対米自主
インド太平洋=中国包囲網 vs アジア太平洋=東アジア共同体

この図式を眺めれば明らかなように、この左右の間の「vs」のところに何やら挟むことの出来る語句があるなら教えていただきたいと思う。多分そんな語句はなく、だから「中道」では軸が立たないはずなのだ。

なお最後の対照は、田中均さんが近頃、「インド太平洋」という安倍が言い出した米国を喜ばせるための造語を廃棄して「アジア太平洋に戻そう」と言っているので、それに賛同しつつ、そうならばさらにその先に「東アジア共同体」を展望しようじゃないかという意味でこのように描いた。

高市が安倍の真似をしようとしてジタバタするのを見ていても仕方がないので、その先の日本の選択を考え始めるようにしたい。

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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