トランプに抱きついた高市首相の醜態
グローバル・サウス諸国や中露はもちろん、NATOを通じて最強の同盟関係を築いてきたはずの欧州までもが米国の狂乱を冷たい目で突き放して見ているその最中に、我が国の高市早苗首相は20日訪米し、車を降りるなり出迎えたトランプに駆け寄っていきなり抱きついてハグするという醜態を演じた。
元外務官僚の田中均はXで「高市首相のトランプ大統領への接し方は異様であり、恥ずかしい。国家の首脳同士の関係であり、媚を売るのも、ほどほどにしないと、見ている人に嫌悪感を抱かせる。公の場で抱きつくのが、西洋式挨拶ではなく、親しさの象徴でもない。ハグするのは良いが、挨拶としては、節制がなければいけない」と述べたが、全く「恥ずかしい」に尽きる。
元文科官僚の前川喜平は東京新聞22日付のコラムで「ここまで愚鈍で下品で卑屈な首相を持つことを日本人として恥ずかしいと思う」と、次のように書いている。同感である。
●いきなりトランプ氏に抱きついたこと。
●相手が自分を名前で呼ばないのに勝手に「ドナルド」と呼んだこと。
●聞き取りづらい英語を話そうとして失敗したこと。
●トランプ氏の子息を「イケメン」と言ったこと。
●ご主人様を見るようにトランプ氏の顔色を窺うこと。
●バイデン前大統領の肖像の代わりにトランプ氏が置いたオートペンの写真を見て楽しげに笑ったこと。
●トランプ氏が真珠湾攻撃に言及した時、何も言えずに固まったこと。
●何より恥ずかしいのはイランでの戦争を始めた張本人に「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」と言ったことだ。お追従にもほどがある。……なぜこれを「媚米」と言わないのか。……
このような媚態の限りを尽くして、高市は、この期に及んでもなお米国に無批判で追従していく唯一の「同盟国」であることを印象づけた。世界中から孤立し国内の支持基盤すら亀裂が入った「失敗した大統領」となりつつあるトランプにとってはこれは救いで、「日本は自ら責任を果たそうとしており、NATOとは違う」と大いに持ち上げて見せたのだが、それで喜んで日米会談が「成功した」と思っているのは高市とその取り巻きだけである。
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