実は今回のホンダを見ると、かつての日本のケータイメーカーに通じるような気がしている。
iモード全盛時代、日本のケータイメーカーはとにかく「自前主義」にこだわっていた。OSは「LiMo Foundation」として、仲のいいメーカー同士で作ろうとしたし、かつては自分たちでチップに取り組んだところもあった。
OSであればグーグルのAndroid、チップはクアルコムが強くなってくる中で、自分たちで融通の効く仲間同士でやろうとして見事に失敗。ケータイからスマホに取って代わられてしまったのだ。
当時、自分たちでOSをやろうとせず、いち早くAndroidに取り組んだシャープとソニーがかろうじてスマホ業界で生き残っているのは、オープンな開発体制に早いタイングでシフトできたことが大きかったのだろう。
クルマの世界もOSやチップ、プラットフォームの分野でオープン化が進んでいるが、ホンダはチップをルネサスと組んで自社開発しようとしていたし、OSも「ASIMO OS」として自前で作り始めていた。バッテリーなどもすべて自社工場で作ろうと計画していた。
EVやSDVなどを開発、製造していくには、テスラや中国勢などと戦わねばならず、いままで以上のスピード感が求められる。
それをすべて自前で用意するにはあまり時間がかかりすぎる。
その点、ソニー・ホンダはクアルコムのプラットフォームを採用するなど、オープンなものづくりを目指していた。実際、川西泉社長はXperia事業にも携わっていたこともあり、オープンな姿勢でAFEELAを開発し続けていた。
そう考えると、AFEELAはいまの時代に他の自動車メーカーと戦える開発環境にあったにも関わらず、旧態依然で一貫性のないホンダに足を引っ張られる形での開発中止はなんとも残念でならないのだ。
この記事の著者・石川温さんのメルマガ
image by: UmineA / Shutterstock.com









