「隠し部屋」で細身のタバコをくゆらす高市早苗の孤独。“大衆的人気”と”内部評価”の乖離が示す政権運営の危うさ

 

高市官邸が直面するであろう「次の試練」の時に出る答え

高市首相は10日、首相官邸で麻生副総裁、鈴木幹事長、萩生田幹事長代行と約1時間、昼食をともにした。

会食は首相から持ちかけた。「コミュニケーションを取る」のが目的だという。むろん、そうに違いない。党執行部に知らせず衆院解散を断行し「みんな怒り狂っていた」のは、高市首相自身の発言から明らかである。党の一致結束に疑問符がつけられている。ここで意思疎通をはからない手はない。

むろん、麻生氏の「ご機嫌うかがい」といった面もある。衆院選後、高市首相は麻生氏の支配力を削ぐため、衆院議長への就任を要請し、麻生氏の怒りを買ったといわれる。しかし、麻生氏が面と向かって感情を表すわけがなく、高市氏とその側近はあくまでメディアの報道から情報を得ているに過ぎない。来年に総裁選を控え、麻生氏の真意を把握しておきたいだろう。派閥復活の動きもある中、萩生田氏のバックアップにも期待をかけているはずだ。

だが、この程度の会談で、麻生氏の機嫌が直るとは思えない。キングメーカーとしての自尊心を傷つけられた麻生氏は、「ポスト高市」としてコバホークこと小林鷹之氏にご執心とも聞く。永田町の「統治の作法」を無視する高市氏にもはや見切りをつけてしまったのかもしれない。

高市氏が目指すのは、これまでの日本の政治家が持たなかった「完璧な個」としてのリーダー像なのだろう。しかし、政治という営みは本来、不完全な人間同士が貸し借りや妥協を繰り返す、ひどく泥臭いゲームでもある。

大衆の熱烈な支持という追い風を受けて、彼女が永田町の論理を力でねじ伏せるのか、あるいはその壁に跳ね返されてしまうのか。その答えは、そう遠くない将来、高市官邸が直面するであろう次の「試練」のときに明らかになるはずだ。

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image by: 首相官邸

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