Q.各国が動いている「未成年のSNS利用制限」これはどのくらい効果的なのでしょうか?

 

ではどうすれば子どもを守れるのかというと、制限や禁止の前に「SNSとはどういう場所なのか」を教育することが先だと思っています。ただ学校の先生たちにそれを教えるリテラシーがあるかというと疑問なので、専門家を招聘してセミナーを開催してもいいですね。

例えば16歳以下の子どもがSNSを始めるなら、まずはオンラインで講習を受けさせる。個人情報の漏洩リスクやマナーに関するテストを受けて、合格した子だけライセンスコードを発行する。合否の判定なんて人間がやらなくてもAIに任せれば一瞬です。「ルールを理解してマナーを守れるなら使ってよし、できないなら制限せざるを得ない」という段階的なアプローチが良いでしょう。

そしてこちらも重要ですが、子どもを守るためには子どもの利用を制限するだけでなく、子どもに危害を加える大人側を徹底的に排除することが不可欠です。Threadsを見ていると分かりますが、女性が普通の自撮りを投稿しただけでセクハラまがいのリプライや誹謗中傷がバンバン飛んでくる。Xもちょっとバズれば投資詐欺のアカウントがリプライに群がってきます。

ヘイト発言をする人や子どもに悪意を持って接触しようとする人なんて、今のAI技術を使えば瞬時に察知できます。そういうアカウントを即座に凍結し、SNSから叩き出す。子どもを制限するなら、この変な大人を排除する仕組みを並列で走らせないと意味がありません。

ただ子どもは制限されても、年齢をごまかして登録したり、大人でも捨てアカウントを量産して詐欺を働く人もいます。これらを根本から解決するには、将来的には韓国のようにアカウントとマイナンバーなどの公的身分証を連携させるべきだと思います。

今でもXでブルーバッチをつけて収益化しようと思えば、決済代行サービスを通じて厳格な本人確認(身分証の提示など)が求められますよね。つまり「匿名では稼げないし、責任ある発言の場も持てない」という方向に動いています。

身元を明らかにして、ルールを破れば二度とアカウントを作れなくする。子どもだけを隔離して守るのではなく、SNSというプラットフォーム全体から悪意を仕組みで追い出すこと。それが本当の意味で、子ども(そして私たち大人)のメンタルヘルスと安全を守るための最も効果的な方法だと思います。

この記事の著者・永江一石さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

永江 一石この著者の記事一覧

商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ 』

【著者】 永江 一石 【月額】 初月無料!月額330円(税込) 【発行周期】 毎週 水曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • Q.各国が動いている「未成年のSNS利用制限」これはどのくらい効果的なのでしょうか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け