華やかなトレンドの中心地は数ブロックで構成されているが、片道1車線のバス通りを隔てると、別の世界が広がっている。
旧来のソウル中の商店の街並みだ。
人しか通れないアーケードには小さな店が肩を並べ、向かい側の店の人どうしが談笑する間を通り抜ける。
かつての喫茶店(タバン)のようなコーヒーショップには近所のおばさんたちが集う。
パーマやではパーマ液の定着を待つおばさんたちが同じテルテル坊主の格好をして、しきりに口を動かす。
これら水平型のコミュニケーションには笑いが絶えない。
ここは同じソンスではあるが、世界に最新のトレンドを発信するソンスとは別世界である。
韓国の韓国人による韓国人のための空間、その空気感は庶民的なドラマの一場面で紹介されることはあっても積極的に外国に示し出されることはない。
道を隔てたこのコントラストは、年々、クリアになってくような気がする。
華やかなソウルは今後もますます眩しくなっていくのであろう。
アイドル、ダンス、イケメン、美肌・・・。
キラキラとしたキーワードは人々に購買欲を掻き立てる。
今や韓国経済を支える大きな柱。
今までのキムチ、アジュンマ(おばさん)、おせっかい、というキーワードは韓国固有の豊かさを示すものとして私は理解していたが、やはりこれは内需型だから、国の繁栄は限定的との判断で、だんだんと表世界からは離れていくことになるのであろう。
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