【福島第1原発事故】帰還困難区域で通行止め大渋滞が発生

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気になる原発事故ニュース

『木野龍逸の「ニッポン・リークス」』第25号より一部抜粋

帰還困難域に4時間 富岡付近雪で通行止め渋滞(2月1日 河北新報)

まさに「被曝道路」になってしまった。トラブルが起きれば、そこに巻き込まれた人たちが無用な被曝をすることになる。しかも被曝量はまったく管理されていない。

昨年12月、ぼくは仲間のライターや編集者と一緒に浜通りの取材に行っていた。そのとき、国道6号線で1台のミニバンが自損事故を起こした。南に向かっていたそのクルマは横転して大破。場所は、6号線が開通するまでは帰還困難区域の検問があった地点から南に数百メートル程度の所だった。線量は1μSv/h前後。

もし事故が、線量の高い中央台交差点付近だったらどうなるのか。記事の渋滞は、そんな高線量の場所で身動きがとれなくなってしまっている。

6号線が異常な状況にあることは、いつも肝に銘じておかないといけないようだ。

ところで3月には常磐道が全通する。国は被曝防護をいうのであれば、6号線より線量がいくぶんか低い常磐道を無料で開放し、6号線か常磐道か、ドライバーが選択できるようにしてほしいものだ。

 

『木野龍逸の「ニッポン・リークス」』第25号より一部抜粋

著者/木野龍逸(フリージャーナリスト)
自身のブログ「キノリュウが行く」で東電原発事故を中心に情報を発信中。「ハイブリッド」(文春新書)など著書多数。メルマガには福島第一原発事故の現状について、また原発以外の話題についてもブログやツイッターでは読めない話題が。
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