日本人、それも特にサラリーマンはリスクをとることを嫌います。例えば、2つの道を選ぶとき「どっちの道の方が安全だろう?」と、安全な方のみを選びがちですよね。学歴やコネが無くても年収1000万円になれるスキルを伝える無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、大きなリターンを期待するなら、大きなリスクを取るという選択肢も考えることが大切だと語っています。
リスクを引き受けろ
日本人は一般的に言って、リスクを取るのがキライなんですね。たいていの人は、道が2つあったら、まず考えるのが、「どっちの道の方が安全なんだろうか?」ですから。これが必ずしも間違いとは言えないんですが、この方向でしか考えないのは明確に間違いですよ。
なぜなら、リスクの対義語はリターンですから。
これを肌で理解していない人がたくさんいるんです。特にサラリーマンの人にね。
会社を経営する社長さんが、なぜおカネ持ちになれるか分かりますか? そしてサラリーマンがなぜおカネ持ちになりにくいかわかりますか? これ、どちらも同じ問いなんですよ。
経営者がおカネ持ちになれるのは、彼らがリスクを背負っているからです。資本を出して、自分の名前で借金をして、上手く行かなければ夜逃げだってしなきゃならない、そういうリスクを自分で背負っているから、逆に上手く行ったらメチャメチャ儲かるということになるんです。
独立する、起業するとは、リスクを背負うということなんです。
その真逆の存在がサラリーマンで、彼らは少なくとも経済的なリスクを背負う事はありません。今度のプロジェクト、予算は2億なんだけど、失敗したらメンバー全員で賠償してね、と言われることはないんです。仕事で失敗をして会社に損害を与えても、その損害を従業員が丸々背負うことなどないのです。それはすべて経営者と株主が背負うんですね。
だから、サラリーマンはおカネ持ちになれないんです。資本主義の法則である、
- リスクの多寡がリターンの多寡を決める
という構図があるからです。
最近は読者さんやセミナーの受講生に、独立とか副業を考えている、やっている人が増えて来て、それは非常に好ましい変化だと考えているんですが、そういう人にはこのリスクとリターンの関係をちゃんと知って欲しいんです。
そしてこれから独立とか副業を考えている人には、まずはサラリーマンとしてリスクを取る習慣を身に付けて欲しいんです。どうせ独立したら否が応でもリスクを背負わなきゃならないんですから。
自分が巨大なリスクを背負っているという自覚のない経営者、起業家は必ず失敗します。リスクを背負っていると分かっているから、
- 最善の道はどっちだ?
- 失敗のあらゆる可能性を潰したい
- もうちょっとじっくりと検討したい
- 伸るか反るかの見極めに全力を傾ける
という思考、行動習慣が身に付くんです。
なんたって会社経営では、いくら黒字であっても、キャッシュ(現金)が1円でもショート(不足)したら、その瞬間にゲームオーバーですから。いくら明日おカネが入ってくると言っても、今日の支払いが1円足りなければ、それは不渡りですから。だからそうならないように、現金の動き、残高の動き、手元資金に注視するわけですよ。ちなみにこれが財務諸表でいうところの、キャッシュフローステートメント(CFS)ですから。
ちょっと話がズレました。
大きなリターンが欲しければ、大きなリスクを背負えば良いんです。これが資本主義の鉄則なんです。ところがこのリスクって怖いでしょ。一歩間違ったら死んじゃうんですから。
孫正義さんくらいの大きさのリスクを背負ったら、もう怖くないんですよ。借入金があの半分だとしても、失敗したら死ぬことに代わりはないんですから。そこまで突っ走れる覚悟があるか、そのリスクを背負ってもこのゲームは勝てるぞという精緻なる読みがあるか、このどちらかが必要なんですね。
その入門編として、株やFX、仮想通貨に手を出してみるというのは、非常に有益だと思いますよ。少なくとも、銀行預金で全額を寝かせておくよりも、リスクを取っているといえます。そんなリスクがあなたを育て、磨いてくれるんですから。
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