新型コロナウイルスによる肺炎の感染が確認された香港の男性が乗船していた日本発着のクルーズ船が2月4日、周遊を終えて横浜に戻ることから、厚生労働省は、男性と接触した人の特定を進めるとともに、乗客が上陸する際の検疫など、水際対策を徹底することにしていると、NHKニュース、時事通信などが報じた。
新型肺炎感染の男性が乗船していたクルーズ船 あす横浜港に
香港に住む80歳の男性。19日からせきが出始め、20日に横浜港から乗船。25日に香港に到着したあと発熱し、今月1日に感染が確認されました。厚生労働省は検疫など水際対策を徹底することにしています。https://t.co/CJQRN60ey5
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) February 3, 2020
時事通信によると、菅義偉官房長官は3日の記者会見で、横浜からクルーズ船で香港に帰国した男性が新型コロナウイルスによる肺炎に感染していたことに関し、「今後、(同船は)横浜港に入港予定であり、検疫法に基づき検疫を行う」と述べたという。
また、NHKニュースによると、男性は、先月17日に飛行機で東京に到着したあと、20日に横浜港からクルーズ船に乗船し、25日に香港に到着したという。男性は、乗り込む前日の19日からせきが出始め、帰国後の30日に発熱の症状が出たため、検査を受け、2月1日に感染が確認されたとしている。船内でサービスに当たっている乗組員などは、船内のメディカルセンターで医師が問診を行っていて、これまでに発熱などの症状を訴えた人は出ていないという。
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