先日掲載の「存在感を示したいだけ?日本中に増殖する『正論マン』の迷惑千万」では、正論ばかりを主張する人々がいかに迷惑かを実例をもって訴えた、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』著者の廣田信子さん。廣田さんは今回、彼らを含め集団の和を乱す6つのタイプを挙げ、それぞれについての対処法をレクチャーしています。
【関連】存在感を示したいだけ?日本中に増殖する「正論マン」の迷惑千万
理事会のチーム感を損なう理事の6つのタイプ
こんにちは!廣田信子です。
4月から新年度が始まる管理組合が多いので、この時期は、新任理事の方へのメッセージを届けたくなります。
その期の理事会がよいチームになれずに、
- 理事会がトゲトゲした雰囲気になる
- 理事の欠席が増える
- だれも発言しなくなり話し合いにならない
そんな状況を作り出してしまうちょっと困った理事さんのタイプについて考えてみたいと思います。
■ 理事は組合員の代表者であるという意識がなく自分の立場や価値観だけで発言する
これは、結構ありますよね。自分が抱えている問題を解決したくて理事に立候補する場合もありますから…。
理事に不可欠なのは、自分と、立場や事情、価値観が違う人への想像力です。その意識が欠如している理事さんの声が大きいと、理事会がおかしな雰囲気になってしまいます。
最初の理事会で、理事は組合員の代表だという意識で発言する…ということを確認しておくことをお勧めします。
■ 自分の正しさを絶対と思い、他人の意見を聞かない
これは、下記の記事で書いたことと重なります。
● 存在感を示したいだけ?日本中に増殖する「正論マン」の迷惑千万
自分の言っていることは、管理組合にとって正しいことだと思っていて、それ以外の意見に聞く耳を持たないところがちょっとやっかいです。
これも、最初の理事会で、いろいろな意見をきちんと聞いて話し合おう…と、理事会運営のマインドを確認しておくと、少しは違うと思います。
■ 自分のプライドや勝ち負けにこだわる
がんばって自分の役割を果たそうとするまじめな人に、ときどき、こういうタイプの方がいます。
自分で作業や段取りを積み重ねていると、それに対して意見を言われることが、自分のこれまでの仕事を否定されたように感じ、大きく反発する…というようなことが起ります。
また、自分と異なる考え方の方が多数決で賛同を得ると、自分の方が負けたというような感覚に囚われるため、どうしても認められないということもあります。
一方、そういうタイプの方だと周りがわかっていると、反発が怖くてだれも意見を言えなくなる…ということもあるのです。
これも問題です。
こういうタイプの人に対しては、仕事への評価や感謝を示しつつ、本人の顔が立つような意見の言い方をすると受入れられやすくなります。
こういうコミュニケーションの取り方について、ワークショップをやってみるのもいいと思います。