仕事は実績と結果がすべてとよく言われますが、初めて仕事をする相手に対して着飾る必要は本当にないのでしょうか? 『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さんのもとに今回、「ビジネスに着飾った見た目は重要な要素か?」という内容の質問が届きました。果たして永江さんからの回答は?
ビジネスにおける「見た目問題」
Question
35歳男です。「見た目の印象とビジネス」についてお伺いさせて下さい。昔は着飾ったりしていた時期もあったのですが、最近は身だしなみには無頓着です。
最低限の清潔感はわきまえているつもりですが、とにかく着飾るのが苦手で面倒になってきました。靴もシワが入ったりして、初見のお客様と会う時も普段とさほど変わらない感じです。
女性から見たらとか、モテたいとかいうものは一切抜きにして、ビジネス的に印象として損をしているのではとも思うようになってきたのですが、いかがでしょうか。
仕事はウェブデザイナー兼プロデューサをフリーでやっております。既存の取引先が多いのですが、新規もたまにあります。実績や提案重視で動いております。
むしろ、実績と結果が99.9%くらいに思っているので、印象重視で決めるクライアントはいらないとさえ思っております。それでも、永江さんが「見た目は大事」とおっしゃるのであれば、もっと改善したいと思っております。
永江さんからの回答
身だしなみに気を付けていれば着飾る必要はありません。30代以上だと知的レベルが高く見えることがビジネスでは大事だと思います。
Webデザインやプロデューサーの仕事に限らず、ほとんどのビジネスは100%実力で決まるので、仕事を決めるために頑張って着飾る必要は全くありません。
ビジネスの見た目で必要なのは、身だしなみに気を付けて、清潔感があり、知的レベルが高く見えるようにすることです。
例えば(清潔感があることは前提として)、35歳にもなったWebデザイナーがイタリア製のスーツを着てギラギラ・チャラチャラしていたら何やっている人なのかって怪しく見えますし、逆にサイズの合っていない吊るしのスーツを着ていても新卒の飛び込み営業かと思われて幼稚に見えてしまうでしょう。
スティーブ・ジョブズはいつも黒のタートルネックでしたがとても知的に見えましたよね。たとえ全身ユニクロでもサイズが合った清潔な身だしなみであれば知的に見えると思うので、わざわざ着飾らなくて良いんじゃないでしょうか。35歳で変に着飾ったビジネスマンで優秀な人に出会ったことがなく、むしろ逆効果だと思います。
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