中国は尖閣諸島を4日で落とす。米軍事専門家が警告する衝撃シナリオ

2021.11.01
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先日掲載の「北京五輪の終了後が危ない。中国の台湾侵攻に備える米国、無防備な日本」等の記事でもお伝えしているとおり、もはやいつ勃発してもおかしくないとされる台湾有事。当然日本にとっても台湾に対する中国の実力行使は他人事ではなく、安全保障に直結する問題であることは言うまでもありません。そんな「東アジアの危機」に関してアメリカの軍事専門機関が発表した衝撃的なシナリオを紹介しているのは、外務省や国連機関とも繋がりを持ち、国際政治を熟知するアッズーリ氏。アッズーリ氏は今回、専門家らが具体的な数字やシナリオを示し始めた重要性を指摘するとともに、日本人に対しては台湾有事の可能性を十分理解し、領土安全保障を真剣に考える必要性を訴えています。

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中国は本当に台湾へ侵攻するのか?具体的な数字が示す東アジアの危機

中国が台湾に進攻するかどうかの議論は今に始まったものではなく、以前からあった。しかし、以前は中国の国力は米国や日本にはるか及ばず、決して大きな脅威ではなかったが、今日では中国の経済力は日本を抜き、米国に接近しようとしている。昔と今ではまるで東アジアの政治力学は全く違うのだ。

その米国さえも、今では世界の警察官ではないと自認し、それはトランプだけでなく、脱トランプを掲げ大統領に就任したバイデンでも全く同じだ。そして、日本や台湾周辺では、“中国↓ 米国↑”の軍事環境は今後いっそう進むであろう。

そのような中、今日中国と台湾との緊張はこれまでになく高まっている。最近も当局や有識者からもその声が上がっている。しかも、その声は“より具体的な数字”として示されている。これまでではほぼなかったことだ。

例えば、10月になって、トランプ政権で国家安全保障担当の大統領補佐官を務めたハーバート・マクマスター氏はハドソン研究所での講演で、中国が台湾に侵攻する可能性に言及し、来年2月の北京冬季五輪後に危険な時期に入ると述べ、米国や日本、オーストラリアなどが台湾と安全保障面での関係を強化する必要性を示した。同様に、台湾の国防当局も、中国との緊張関係がここ40年で最も高まっており、2025年までに台湾への侵略が可能になり、人民解放軍は既に台湾を侵略する能力を持っていると指摘した。

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また、3月には米インド太平洋軍のデービッドソン司令官が今後6年以内に中国が台湾に進攻する可能性があり、この地域における米中の軍事力が逆転し、中国優位の安全保障環境が予想以上に早く到来する恐れがあると指摘した。

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