統一教会の広告塔と化した自民党。なぜかアンケートに答えぬ議員たち

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今夏の参院選で初当選を果たした生稲晃子氏が、選挙期間中に旧統一教会の関連施設を訪問したことが明らかになるなど、次々と発覚する自民党所属議員とカルト教団との関係。支持率低下を恐れ1カ月も前倒しして行った内閣改造でしたが、大臣・副大臣・政務官のうち約半数が旧統一教会と関係がある議員で占められているという異常事態となっています。この状況を「仕方ない」とするのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは今回の『きっこのメルマガ』で、誰を選んでも旧統一教会と関係を持つ議員になってしまうという自民の内情を紹介するとともに、衆参合わせて約390人の自民議員の半数が、カルト球団と癒着している可能性を指摘しています。

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自浄能力ゼロの自民党は腐ったミカン

参院選の最中に安倍晋三元首相が銃撃されるという衝撃的な事件によって、皮肉にも自民党とカルト教団「旧統一教会」との長年にわたるズブズブの癒着の実態が白日の下に晒されることとなりました。連日のように旧統一教会と関係している自民党議員が発覚し、中にはひらき直りとも取れる対応をする議員や、ノーコメントで逃亡する議員まで現われました。

その結果、事件から1カ月後の共同通信社の世論調査では、岸田内閣の支持率は前回調査より12.2ポイントも急落してしまいました。参院選で大勝したのですから、普通、内閣支持率は上昇します。それが大幅な下落ですから、この問題に対する国民の不信感の大きさがうかがえます。事実「あくまでも議員個人個人の問題」として、党としての調査を拒否した岸田首相の対応については、すべての世論調査で9割前後が「不適切」「説明不足」と回答しています。

しかし、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの野党からも、旧統一教会と関係していた議員が出ているため、野党も正面から自民党を批判することができません。たとえば、関係していた議員が1人もいない清廉潔白な日本共産党やれいわ新選組や社民党なども、あまり強く自民党を批判してしまうと、それは立憲民主党への攻撃にもなってしまうからです。

それでも、野党からの攻撃を恐れた岸田首相は、国民にとって死活問題とも言える重要な問題が山積の中、臨時国会をわずか3日間で閉会するという「国民のことなど二の次、自らの保身が最優先」という自民党らしい作戦に出ました。そして、その第2弾として、9月に予定していた内閣改造を1カ月も前倒しして、8月10日に強行しました。今回の問題では、閣僚の中にも旧統一教会と関係していた自民党議員が7人もいたので、この辺を整理整頓して内閣のイメージを一新するとともに、秋の臨時国会で野党から追及されにくくすることが目的でした。

それなのに、嗚呼それなのに、それなのに…と、五七五の俳句調で嘆いてしまいますが、岸田首相が必死に調整した組閣でも、高市早苗、林芳正、寺田稔、加藤勝信、西村明宏、岡田直樹、山際大志郎と、旧統一教会と関係ある自民党議員を7人も入閣させてしまったのです。改造前も改造後も旧統一教会と関係ある閣僚の人数が変わらないのなら、何のための改造だったのか、まったく意味が分かりません。

その上、この問題を長年調べて来たフリージャーナリストの鈴木エイト氏が、改造内閣発表の前日の8月9日に、旧統一教会の広島教区三原教会の教会長や東広島教区の伝道教育部長を歴任して来た教団幹部、光永一也氏と岸田首相とのツーショット写真をツイッターに公開したのです。つまり、岸田首相自身も旧統一教会と関係していたわけで、岸田首相本人も入れれば、現在の改造内閣には8人も旧統一教会の広告塔がいることになります。

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