福岡県うきは市の農園から梨5000個が盗まれる事件が発生しました。昨年も6000個の被害に遭った農園を狙い撃ちにした、組織的な犯行の疑いが濃厚です。一方で、タレントのダレノガレ明美さんの呼びかけによる支援があっという間に目標額を達成するなど、被害農園には多くの善意も寄せられました。メルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では、著者でジャーナリストの多田文明さんが、農作物盗難の背後に潜む名簿屋・案件屋の存在と、絶望の中に見えた日本社会の希望を解説します。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです
梨5000個が農園から盗まれるも日本の未来に「明るい希望」がみえた理由
今年7月16日から17日にかけて、福岡県うきは市の農園から、梨5000個が盗まれました。心を込めて作ったものを奪われた農園の方は、梨の栽培をやめる思いまで口にしています。
テレビ番組にて、番組コメンテーターから「周りの梨農園さんにも被害があるのか」との質問をされて、農園の方は「今のところ聞いていない。今回もウチだけ」と返答しています。つまり、行き当たりばったりの犯行ではなく、組織的な犯罪グループがこの農園をピンポイントに狙ったことがうかがえます。
昨年も6000個が盗まれていますが、同じグループであるとは限りません。今の詐欺や窃盗では、不正に取得した情報を持った案件屋や名簿屋という存在が様々な犯罪グループに情報を与えて犯行をさせる傾向があるからです。
今回、盗まれた梨の数は5000個と相当数ですから、それを販売するルートも事前に準備しておいたと思われますので、犯罪抑止のためにも、その辺りの解明も必要になります。
すでに山梨県では桃約100個が盗まれて、福井県ではメロン約50個が盗まれています。
「たいした数ではない」「個人の犯行だろう」と短絡的に考えるのは危険です。
今、事務所や民家などは、名簿などの案件をもとに犯行がなされており、盗まれた個数が少なくても、農園にどれだけの果物があるのか。盗みやすい状況なのか否かなど、その辺りの情報が犯罪グループに伝われば、100個が1000個単位の盗難になる危険があるからです。
犯罪を防ぐ上においては、最悪の事態を想定して対応が大事になります。
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多くの人の善意が農園に寄せられる。日本の未来に明るい希望がみえた瞬間









