日本へ旅行したというオーストラリア出身のライターが、旅先で感じた日本の「素晴らしさ」と「複雑さ」を分析しています。電車内のマナー、店員の礼儀正しさ、NOを言わない接客など、私たち日本人が当たり前だと思っている日常の出来事について、外側からの目にはどのように映ったのでしょうか?
ラッシュアワーでも電車内はいい匂い
オーストラリアの情報サイト「news.com.au」で、オーストラリア人女性のライター、アリス・ウィリアムスさんが旅行で日本を訪れたときに感じた日本の文化について考察しています。
まず、彼女が日本に来て驚いたことの1つ目は「匂い」です。
それも電車の中。
「日本に着いた時、ラッシュアワーにもかかわらず、東京の電車内の匂いが“なんてナイスなの!”と思いました。清潔な髪からはフレグランスと洗いたてのリネンの匂いがしました」と話しています。
2つ目は「車内がとても静かだったので、鼻をかむことをためらった」ことをあげています。
そして、3つ目は「みんながマスクをしていること」だそうです。
風邪をうつされたくないとうのではなく、風邪を引いているので他人にうつしてしまうと悪いからマスクをつけているということを知り、さらに驚いたと話しています。
アリスさんによると、オーストラリア人は、“マナー知らずの人たちやジャンキー、暴力的な乗務員、ガヤガヤしているティーンエイジャーの集団”と電車に乗ることに慣れているらしく、それに比べると日本人はびっくりするほど他人のパーソナルなスペースを尊重していると比較しています。
こんなことを聞くと、オーストラリアの電車に乗るのをためらってしまいたくなりますね。
アリスさんは日本の思慮深さと清潔さが大好きとしながらも、「すごすぎて、マナーと秩序がとてもシュールに感じてしまう。日本版ディズニーのスノードームの世界に住んでいるみたい」と不思議な気持ちのまま日本での滞在期間を過ごしたようです。