ドコモが地震予測に本気。携帯基地局で察知した異常を『MEGA地震』に送信

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2015年に発生した震度5弱以上の地震の前兆をすべて捉えるなど、驚異の予測精度を誇るメルマガ『週刊MEGA地震予測』。このメルマガを配信するJESEA地震科学探査機構)と、国内大手キャリアのひとつであるNTTドコモが、東日本大震災の発生からまもなく5年を迎える先日3月2日に、より高精度な地震予測を目指してタッグを組むことを発表した。

NTTドコモの報道資料によると、今回の協力は地震の被害によって発生する通信障害からの早期復旧を目的としたもの。具体的には、衛星測位機器を用いて地殻の変化を捉える装置をNTTドコモが持つ携帯電話基地局に設置。収集した地殻変動のデータは、モバイル通信によってリアルタイムでJESEAへ提供されるという。

なお設置場所は、北は北海道釧路市から南は宮崎県宮崎市の全国各地の16か所で、そのうち神奈川県三浦市、三重県志摩市はすでに設置済み。その他のエリアは、2016年度内に順次設置される予定だという。

地面の動きを東西・南北・上下の3方向で計測できる「電子基準点」のデータを独自に解析し、地震の予測を行っているJESEA。ところが、国土地理院によって全国に設置されているこれらのデータは、リアルタイムでは公開されないため、解析がどうしても後手に回ってしまう状況にあった。

その対応策として、JESEAは2015年に神奈川県小田原市と同大井町の2箇所に、独自の電子基準点を設置していた。しかし、今回発表された両社の協力により、地殻変動のデータをリアルタイムで得ることができる地点が18か所と一気に増えるとともに、そのエリアもほぼ全国に及ぶ形となった。

なお、今週末3月6日(日)に放映される『Mr.サンデー “首都直下”地震予測SP』(フジテレビ系列 21:00~)には、JESEAの村井俊治東京大学名誉教授が出演予定。村井教授の日々の活動に迫る密着取材のほか、今回のNTTドコモとの協力により、予測の精度がどこまでアップするかも検証される予定で、こちらも要チェックだ。

image by: Shutterstock

 

0001592103c-e14256137241481『週刊MEGA地震予測』
著者:JESEA(地震科学探査機構)
測量学の世界的権威である東京大学名誉教授・村井俊治氏による、測量工学的アプローチに基づいた地震予測を毎週配信。2014年に発生した震度5以上の地震を全て予測するなど、高い予測的中実績を誇り、テレビ・新聞・雑誌等での紹介も多数。
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